ミック・シューマッハ(ハース)が、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が今季限りでのF1引退を発表したことを受け、「あと3年は続けて欲しかった」と語ったものの、子供の立場で考えれば悪いことではないと示唆した。
■ベッテルの後任候補にあげられているシューマッハ
シューマッハには、同じドイツ出身の先輩F1ドライバーであるベッテルの後任として2023年にはアストンマーティンに移籍するのではないかといううわさもある。
実際のところ、28日(木)にF1引退を表明したベッテルは、シューマッハが自分の後任候補になる可能性があることを認めている。
さらに、ハースで2年目のF1シーズンを戦っているシューマッハは、今シーズン前半にはミスも多く、そのシートを失う可能性もあるとさえ言われていた。
しかし、第10戦イギリスGPと続く第11戦オーストリアGPでは2戦連続でポイントを獲得するなど、最近ではシューマッハの調子が上向きになってきているのも事実だ。
■「絶対にないとは言わないけれど・・・」とシューマッハ
今週末に第13戦ハンガリーGP(31日決勝)が開催されるブダペストのハンガロリンクで、アストンマーティン移籍のうわさについて質問されたシューマッハは次のように答えた。
「僕にはここ(ハース)での仕事があるんだ」
「将来どうなるかはまだわからない。絶対にないとは言わないけれど、僕は現在とここハンガリーでの仕事に集中しているところだよ」
■ベッテルの子供たちにとってはいいニュースかもしれない
一方、シューマッハは、ブダペストでベッテルの衝撃的なニュースを聞いた時に、最初に浮かんできた感情は「悲しみ」だったと認めている。
だが、シューマッハは、「驚いたと言うつもりはないよ」と語り、次のように続けた。
「僕は、彼がほかにも多くのことに興味を持っているのは知っている。そして、彼が自分の直感に耳を傾け、今がその時だと思ったのであれば、それでいいと思うよ」
「もちろん、僕はセブにあと3年は走って欲しかった。だけど、それは僕の問題ではなく、彼の問題だからね」
そう語った23歳のシューマッハは、次のように付け加えた。
「それに、僕は子供の立場からこの状況を見ることもできる。僕は父(ミハエル・シューマッハ)がやめた時のことを今でも覚えているけれど、その時はジーナ・マリア(妹)や僕と過ごす時間が増えるのは素晴らしいことだと思ったよ」。