ダニエル・リカルドが、2021年から所属しているマクラーレンに対して、自分に勝てるマシンを与えるようプレッシャーをかけた。
28日(木)には4度F1チャンピオンとなった実績を持つセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が2022年シーズン限りでのF1引退を発表した。
■不振が続くリカルドにはアストンマーティン移籍のうわさも
すでに、メディアはベッテルの後任候補の予想を始めているが、その大穴候補としてリカルドの名前をあげているものもあるようだ。
実際のところ、期待されてルノーからマクラーレンに移籍してきたオーストラリア出身のリカルドだが、これまでのところ自分よりも10歳若いチームメートであるランド・ノリスにも差をつけられてしまっている。
少し前には、マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウンが、リカルドはチームの期待に応えられていないと語り、契約を解除する可能性もあると示唆したことから、リカルドの2023年以降の去就についてもさまざまな推測が生まれるといった事態となっていた。
だが、リカルドとマクラーレンは2023年まで契約を結んでおり、伝えられるところによれば、その契約を中途で解除できるのはリカルド側からに限られていると考えられている。しかし、リカルドの移籍にまつわるうわさは消えることはなかった。
さらに、マクラーレンが2021年にインディカーでチャンピオンとなった25歳のスペイン人ドライバーであるアレックス・パロウと契約を結び、F1を含むマクラーレンのドライバーリストに加わることになったと発表したことから、そのうわさにさらに拍車がかかる事態となっていた。
そこで、リカルドは先日、SNSを通じて自分は2023年も間違いなくマクラーレンで走るとの宣言を行っている。
■マクラーレンが勝てるマシンをくれれば、僕は勝てる
それでも、今季のF1第13戦ハンガリーGP(31日決勝)の舞台となるブダペストにおいても、アストンマーティンへ移籍する可能性について質問されたリカルドは次のように答えた。
「先週の僕のインタビューは聞いてくれた?」
「彼ら(アストンマーティン)が嫌だというわけではないけれど、先週言ったように、僕の未来は明確なんだ。そして、それはここ(マクラーレン)だよ」
リカルドはさらに、マクラーレンは自分にもっといいF1マシンを与える必要があると主張している。
「勝てるマシンを与えてくれれば、僕は勝つよ。僕はこれまで勝利をテーブルの上に置きっぱなしにしてきたとは感じていないんだ」
そう語った33歳のリカルドは、次のように付け加えた。
「これは、一緒に解決していこう、みんなと一緒に挑戦していきたい、というようなことなんだ。これをくれるなら、お返しにこれをあげるよという感じさ」。