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フェラーリF1代表とルクレールがモナコで会食、チーム内の不協和音は解消?元F1ドライバーらは戦略ミスに失望

2022年07月08日(金)5:45 am

フェラーリのシャルル・ルクレールとチーム代表のマッティア・ビノットが6日(水)に、モナコの有名な『オテル・ド・パリ モンテカルロ』で夕食を共にしていたようだ。

■フェラーリのイギリスGPでの戦略に非難ごうごう

先週末にシルバーストンで開催された今季のF1第10戦イギリスGPはフェラーリのカルロス・サインツがF1初優勝を飾ったが、その裏でセーフティカー導入まではトップの位置を走行していたルクレールは、自分の手から勝利が滑り落ちることになったチームのピット戦略に対して激怒していた。

そして、F1関係者の中にも、シルバーストンでフェラーリがとった戦略は間違いだったと考えている者も少なくない。

スイス出身の元F1ドライバーであるマルク・スレールは『f1-insider.com』に次のように語った。

「彼らはルクレールから勝利を奪ってしまったんだ」

ドイツ出身元F1ドライバーのラルフ・シューマッハも同意見だ。

「あれ以上バカなことはないよ」

そう語った47歳のシューマッハは次のように付け加えた。

「ルクレールはタイトル争いでのマックス・フェルスタッペンとの戦いにおいてサインツよりずっといい位置にいたんだし、彼が勝利できるようにあらゆる手を打つべきだったんだ。とりわけ、マックスが問題を抱えていただけにね」

かつてフェラーリで2度優勝した実績を持つ元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーも、今回のフェラーリの戦略ミスに失望しているようだ。

「またしても、フェラーリは自分で自分の足を引っ張ってしまった。カオスに支配されていた自分の時代を思い出すよ」

「彼らがタイトルをとれるだろうと私が楽観的になれないのは、そのためだよ」

また、かつて自らのチームを率いてF1を戦っていたエディ・ジョーダンも次のような皮肉を述べている。

「フェラーリの戦略担当のような友人がいれば、敵はもう必要ないね」

■フェラーリF1チーム内には不協和音のきざしも

ファンにとって心配なのは、この件がきっかけとなってフェラーリ内部に新たな確執が生じてしまうことかもしれない。

イギリスGP決勝後に怒りを爆発させていたルクレールだが、ビノットはルクレールをたしなめるように指を振っていたところが目撃されていた。

そして、ルクレールは今週初めに行われたフェラーリのスポンサーイベントにも出席せず、そのまま自宅があるモナコへ戻っていたようだ。

こうした中、かつてフェラーリで広報責任者を務めていたアルベルト・アントニーニが語ったところによれば、イギリスGP決勝でチェッカーフラッグが振られた直後からルクレール陣営が怒りに包まれていたのは明らかで、一部のチームメンバーは表彰セレモニーへの出席すら拒否していたという。

「私は、信頼できる情報源から、この醜いエピソードを聞かされたんだ」

『formulapassion.it』にそう語ったアントニーニは、次のように続けた。

「フェラーリの何人かは、表彰式に参加することも、集合写真撮影に加わることも望まなかった。それはいい兆候ではないよ」

「ガレージ内にちょっとした健全なライバル関係があることは問題ない。だが、共通の関心事は勝利を目指すことでなければならないんだ」

■モナコでの会食の効果はいかに?

イギリスGP決勝後に、シルバーストンで今回フェラーリがとった戦略について尋ねられた24歳のルクレールは、次のように答えていた。

「今はそれについてコメントしたくないんだ。ただ、今後のために、何が原因だったのかをチームと話し合いたいと思っている」

ビノットがルクレールの自宅があるモナコに出向いて一緒に夕食をとる機会を設けたのは、今後に向けて前向きな話し合いを行うためだったのだろう。

伝えられるところによれば、ビノットとルクレールは午後11時に笑顔で別れたという。

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