ホンダのF1撤退に伴い、レッドブル・パワートレインズを設立して自分たちでF1エンジン製造を継続していくことになっていたレッドブルだが、最近の情報によれば、少なくとも2025年まではホンダがレッドブルとそのセカンドチームであるアルファタウリが搭載するエンジンの製造を続けることになるようだ。
また、昨年までホンダのF1担当マネジングディレクターを務めていたF1プログラムの責任者を務めていた山本雅史氏が独立し、レッドブルとコンサルタントとして契約したことも明らかとなっている。山本氏は今後レッドブルとホンダ間のパイプ役のような役割を務めることになるものと考えられている。
かつてウィリアムズなどで活躍した元F1ドライバーのリカルド・パトレーゼは、ホンダが事実上のエンジンサプライヤーとしてレッドブルをサポートし続けるのはいいことだと考えているようだ。
「昨年の(ホンダ)エンジンは非常に競争力があった」、と67歳のパトレーゼ。
「サイドにホンダ(のロゴ)はなくなるが、彼らは今後もレッドブルを100パーセントサポートすることになる。もしレッドブルと共に勝つことができれば、彼らはハッピーになれると思うよ」
一方、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは今年もレッドブルとメルセデスの2チームによってF1タイトルが争われることになると考えているようだが、チームマネジャーのジョナサン・ウィートレーは、2021年シーズン後半にフェラーリが投入した2022年仕様エンジンが「非常に強力」だったことを警戒しているようだ。
しかし、2006年から8シーズンにわたってフェラーリのドライバーを務めていた元F1ドライバーのフェリペ・マッサは、フェラーリが2022年にタイトル争いにからんでくるとは考えていないようだ。
「いい結果を得るためには、多くのハードワークと冷静な判断が必要だよ」
ドイツのテレビ局『RTL』にそう語ったブラジル出身のマッサは次のように付け加えた。
「冷静であることは、フェラーリでは難しいんだ」