NEXT...F1開催スケジュール

【F1】2022年のスプリント予選実施計画が暗礁に

2022年02月04日(金)19:14 pm

2022年に6つのグランプリで「スプリント予選」を実施したいとしているF1だが、その計画は完全に暗礁に乗り上げてしまっているようだ。

F1は昨年3つのグランプリでスプリント予選を試験的に実施。そして、その結果は前向きなものだったとし、2022年には6つのグランプリに拡大する計画を進めていた。

ところが、メルセデス、レッドブル、フェラーリのビッグ3チームが、スプリント予選を実施することで発生すると思われる追加コストを補うため、バジェットキャップ(チーム予算上限値)を引き上げることを要求していると伝えられていた。

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によれば、「彼ら(ビッグ3チーム)は予算上限を265万ドル(約3億円)引き上げることを望んでいる」という。

マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウンは、こうしたビッグチームたちの要求は「不合理」であり、単に「競争上の優位性を失ったことを守ろうとする試み」だとして非難している。

そして、ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーもこのほど次のように語った。

「3回目のプラクティスでドライバーのうち1人がクラッシュする可能性は、このスプリントとほぼ同じだよ」

伝えられるところによれば、シュタイナーが出した対案は、265万ドルを単に予算の上限枠に加えるのではなく、実際にその額を10チームそれぞれに分配することだったという。

だが、この案は、ビッグチームたちから拒否されたようだ。

「彼らの関心は、小さなチームに対する自分たちの優位性を守ることだけなんだ」

そう主張したシュタイナーは次のように付け加えた。

「それは、バジェットキャップ(予算上限値)をより高くすることでしか実現できないからね」

伝えられるところによれば、2022年に6回スプリント予選を行うことはもう難しい状況となってきており、2021年と同じ3回に減らされることになる可能性が高いようだ。

そして、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、今シーズンのスプリントレースが3回よりも減る可能性さえあるという。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック