2月23日(水)からスペインのバルセロナで最初のF1プレシーズンテストが行われる予定となっており、各F1チームは現在精力的に2022年型F1マシンの製造に取り組んでいるところだ。
しかし、そうした中で気になる情報が伝えられている。
2022年も激しいF1タイトル争いを繰り広げるはずだと考えられているメルセデスとレッドブルだが、この2チームの2022年型F1マシンがFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)によって義務づけられているクラッシュテストにパスできないでいるようだとの噂がささやかれているのだ。
また、アストンマーティンに関しても、2022年型マシンの製造が予定よりもかなり遅れてしまっているようだとの噂もある。
しかし、ドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』は、アストンマーティンのチーム関係者がこうした噂に対して次のように語ったと報じている。
「2022年型車の作業は順調に進んでおり、バルセロナでの最初のテストには間に合うよ」
アストンマーティンでは2月10日(木)に2022年型マシンを発表する予定となっている。
一方、ライバルチームに先んじてFIAのクラッシュテストに合格し、順調に2022年シーズンに向けた準備を進めているのが、2021年にはコンストラクターズランキング最下位に沈んだハースだ。
「シャシーは準備が整っているよ」
ドイツのテレビ局『RTL』にそう語ったハースのチーム代表ギュンター・シュタイナーは次のように続けた。
「我々はクリスマスの直前にクラッシュテストを受け、すぐに合格することができた。みんなが素晴らしい仕事をしてくれたよ」
「今はシャシーの組み立てが行われており、これから活動も本格化していくよ。2週間のうちには準備を整えないとならないからね」
「我々は2月上旬に新車を発表する予定にしている。もしかしたら我々が一番乗りかもしれないよ」
ハースはまだ2022年型マシンの発表日を明らかにしていないが、このシュタイナーのコメントからすれば、もう間もなく新車公開日が発表されることになりそうだ。
一方、ハースの2021年型F1マシンにはロシア国旗の色を用いたカラーリングが施されていた。これはもちろん、ロシアの化学肥料会社であるウラルカリ社がメインスポンサーとなっているためだ。
2022年型ハースF1マシンのカラーリングは昨年とは異なるものになるのかと尋ねられたシュタイナーは笑いながら次のように答えている。
「何も話すつもりはないよ。そうじゃないと、サプライズがなくなってしまうからね」