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F1レースディレクター交代の可能性をFIAが示唆

2022年01月31日(月)19:37 pm

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が、2022年に新たなF1レースディレクターを起用する可能性があることを認めた。

昨年のF1最終戦アブダビGP決勝において、終盤にセーフティカーが導入された際にF1レースディレクターのマイケル・マシが行ったレース運営について大きな批判や疑問の声があがったことを受け、FIAではそれについての詳細な調査を行い、その対策を3月18日(金)に発表することを明らかにしている。

だが、最近もマシに関するさまざまな憶測が報じられていることからFIAが再び声明を出し、現時点ではまだ何も決定されていないことを強調するといった事態となっている。

こうした中、FIAのモータースポーツ事務局長とシングルシータ-部門責任者を兼務するピーター・バヤーが、オーストリアの『Die Presse(ディー・プレッセ)』とのインタビューの中で次のように語った。

「彼(マシ)との会話の中で、私は連盟(FIA)が彼をサポートすることを保証し、これからも一緒にやっていきたいと伝えたよ」

「だが同時に、我々はこの問題を調査中だということを理解しておく必要がある。新たなレースディレクターが誕生する可能性もあるということだ」

バヤーはさらに、現在F1レースディレクターが受け持っている職務を分担する方向でも検討していると明かしている。

「我々は、スポーツディレクター、安全責任者、サーキット責任者といった業務を兼務する形となっているレースディレクターに関して、それらの業務を分担することを検討しているところだ。あまりにも負担が大きいからね」

「これらの役割を複数人で分担することで、レースディレクターの負担を軽減しようということだ」

また、バヤーは、レースディレクターとF1チームの首脳陣が直接無線でやりとりをするのではなく、2022年からはそこに「緩衝材」を設ける可能性があることも示唆している。

2021年にはメルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフや、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーがレース中に直接レースディレクターのマシと交渉するといった場面も見られたが、今後はこうしたことを回避する方向で検討が行われているようだ。

「チームのマネジャーたちは今後も話をすることはできる。だが、我々は誰かこうした要求を受け入れるバッファを設けたいと思っている」

そう語ったバヤーは次のように付け加えた。

「レースディレクターは自分の職務に集中することができないとならないからね」

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