レッドブル・ホンダのセルジオ・ペレスが、マックス・フェルスタッペンの2021年F1タイトル獲得をよろこんでサポートすると語った。
レッドブル・ホンダのライバルである現チャンピオンチームのメルセデスは、来季はバルテリ・ボッタスに替えてジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)をルイス・ハミルトンの新チームメートに据えることになっている。
そして、2022年にはアルファロメオに移籍することが決まっているボッタスは、最近のレースでは積極的にハミルトンを援護する姿勢が見られないとの批判を受けるようになっている。
こうした中、すでに2022年もレッドブルに残留することが確定しているメキシコ出身のペレスは、フランスのテレビ局『Canal Plus(カナル・プリュ)』に次のように語った。
「マックスは今が旬のドライバーだし、彼はすごく強いよ」
「彼のチームメートでいることは簡単なことじゃない。だけど、僕はうまくやれていると思っているよ」
しかし、フェルスタッペンとハミルトンが大接戦を展開している今年は、これまでのキャリアを通じて最もストレスを感じるシーズンになっているのではないかと質問されたペレスは次のように答えている。
「ああ、それは確かだね」
「もう終わりが近づいているけれど、やることはまだたくさん残されている。ほかの年は、この段階にくるともう僕にやることはなかったけれどね」
「だけど、今シーズンは両方のタイトル(ドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトル)を争っているし、それがすごく大きいよ」
とは言え、今年トップF1チームであるレッドブルに移籍したペレスとしては、本当は自分自身でももっと華々しい活躍を見せたいと思っていたに違いない。
「僕ももっとレースで優勝したいとは思っていたよ。だけど、僕にはこのチームに適応することも必要だった」
今季の第6戦アゼルバイジャンGPでレッドブルでの初勝利を飾っている31歳のペレスは次のように続けた。
「これほどの競争力のあるクルマだとそのプロセスが大事なんだ。うまく始められるようになるには予想よりも少し時間がかかったよ」
「でも、このスポーツを始めてみれば、成功することがいかに難しいかということがわかるよ。保証などないからね。優秀なドライバーがたくさんいて、優秀なチームもたくさんあるから、1つのグランプリでさえ勝てる保証はないんだ」
ペレスは、今季のタイトル獲得を目指して戦っているフェルスタッペンをサポートできる立場に自分がいる以上、よろこんでそうするつもりだと宣言している。
「それもゲームの一部だからね」
「タイトルを争っているのはマックスだから、彼を助けることは問題ないよ。それがみんなの利益になるわけだからね。気にしてなどいないよ」
そう語ったペレスは次のように締めくくった。
「僕にはチーム・スピリットがあるんだ」