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ハミルトン「フェルスタッペンとのバトルには慎重に臨む」

2021年11月25日(木)19:21 pm

ルイス・ハミルトン(メルセデス)が、2021年の残り2レースで今季のタイトル争いのライバルであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とホイール・トゥ・ホイールのバトルをするような状況となったときには「これまで以上に慎重にする」と語った。

今年は近年には見られなかったほど緊迫したタイトル争いが繰り広げられており、現時点でランキングトップに立つフェルスタッペンと2番手ハミルトンの差はわずか8ポイントとなっている。そして、残り2レースに向けてはハミルトンのメルセデスF1マシンの方に優位性があると考えられている。

今シーズンはこれまで2度フェルスタッペンとハミルトンがコース上でクラッシュしており、ブラジルで行われた第19戦サンパウロGPでもあわや両者が接触するのではないかと思わせるシーンも生まれていた。

ハミルトンとしても、現時点ではフェルスタッペンがポイントをリードしているだけに、クラッシュでレースが終わることは絶対に避けたいところだ。

「すごく慎重にいかないとね。これまで以上に注意しないと」

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったハミルトンは次のように続けた。

「どういうことが起きる可能性があるかを考えておかないとならない。接触を避けるためにどんなことでもできるよう常に準備を怠らないようにしておく必要があるよ」

「頑なに自分のポジションを守ろうとすれば、クラッシュしてしまうだろう。ブラジルではぶつからないように気をつけていたよ」

ハミルトンが言及したインテルラゴス・サーキットのターン4で起きたフェルスタッペンの強引とも見える防御に関しては、そのレースの競技委員たちは審議の必要がないと判断していた。メルセデスはその後それに対して異議を申し立てたものの、それは却下されている。

ハミルトンは、それゆえ、自分の力でコース上に留まるようにするしかないのだと次のように続けている。

「僕はああいうときにはいつも適切な対応をしてきたと思う」

「もちろん、いつも完璧にできるわけではないし、ああいう運転をする相手と対するのは初めてではないよ」

「今では僕も少し大人になったし、ほかのドライバーの性格や個人的な背景をよく見るようにしているよ。どのように育ってきたのかも自分たちの行動に影響を及ぼしているからね。僕はそれを理解しようと努めているんだ」

「僕は戦いを避けるのが大切だとか、それでうまくいくと感じているわけではないんだ。ときにはそういう道を選ぶしかないこともわかっている」

「賢い人間であらねばならないんだ。ときにはそれでポイントを失うこともある。でも自分勝手な行動をしてチーム全員の年末ボーナスを犠牲にするよりましだよ」

しかし、36歳のハミルトンは、少なくともサーキットの外では自分とフェルスタッペンの戦いがクリーンで敵意のないものになっていることに安堵しているようだ。

「彼がどう思っているかはもちろんわからないよ。今回も同じかどうかはわからないけれど、僕はこれまで自分の本来の性格を見せないドライバーたちと戦ってきた」

「だけど、僕も36歳だし、ここで長くやってきたから、いいところもあれば悪いところもあるドライバーと対峙するのは初めてではないよ。でも、今ではそれに対処するための心構えもできていると思う」

「彼がものすごく速いドライバーであることはわかっているし、成長するにつれてどんどん速くなっていくだろう。それは間違いないよ」

「24歳か25歳頃の自分を振り返ってみると、クルマでは速さを示すことができていた。だけど、クルマの外では突然スポットライトを浴びて、すごくいろんな経験をしてきたよ」

「あの頃の僕には何もできなかった。だから、僕は誰かを恨んでなどいないよ」

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