2022年にはアルファロメオへ移籍することが決まっているバルテリ・ボッタスだが、メルセデスでは現在も重要な会議などにボッタスを参加させているようだ。
今季のF1第16戦トルコGPではルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得したものの、決勝は規定外エンジンコンポーネントの投入によるグリッドペナルティを受けて11番グリッドからのスタートとなっていた。
決勝がウエットコンディションとなったことも災いして、ハミルトンは最終的に5位でレースを終えることになったが、今季限りでメルセデスを離脱することになるボッタスは終始イスタンブールでのレースをリードし、今季初優勝を果たしている。
とは言え、2022年にはメルセデス所属の若手ドライバーであるジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)にシートを明け渡すことになっているだけに、ボッタスのチーム内での立場にも変化が生じてきているだろうと考えている者もいるようだ。
しかし、ボッタスは次のように語った。
「チームはよくしてくれていると思うし、何も変わってはいないよ。すべてが普通さ」
「みんなも満足していると思うよ」
ドライバーがチームを去ることが決まったときには特定の開発や戦略的ミーティングから除外されることもよくあるものだ。それはもちろん、自分たちの機密情報などがライバルチームに漏れないようにするためだ。
だが、ボッタスは、それは自分には当てはまらないと次のように続けた。
「僕はこれまでの5年間に参加してきたすべての会議に出ているよ」
「それ以外にミーティングが行われているのかどうか、それは僕にはわからないけれどね。僕にとってはすべてがこれまで通りさ」
メルセデスのトラックサイド・エンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンも、メルセデスが2014年以降独占してきたドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを今年も手にするために、ボッタスはこれまで同様その中心的な立場にいると主張している。
「この2つのタイトルは我々にとって大きな意味があるものだ。そしてバルテリは、ドライバーズ選手権においてもコンストラクターズ選手権においても、本当に重要な役割を果たすことになる」
そう語ったショブリンは次のように付け加えた。
「彼は、チームがどのように動いているか、我々がどのようにマシンのエンジニアリングに取り組んでいるかを知っている。だから、どんな情報であれ、彼をそれから除外するようなことを始めても意味がないよ」