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タイヤウォーマー禁止に動くF1 ビッグチームたちはこれに難色

2021年10月13日(水)19:14 pm

F1では現在使用が認められているタイヤウォーマーを段階的に禁止していく方針を打ち出している。

だが、伝えられるところによれば、トップF1チームたちがこれに難色を示しているようだ。

現在、F1チームたちはドライバーが走行を開始する前にガレージ内やグリッド上で“ブランケット”とも呼ばれるタイヤ加熱装置を使ってタイヤに熱を加えている。

だが、この装置にはコストがかかるとともに、エネルギーを大量に消費することから、F1では今後これを禁止する方針を打ち出しており、13日(水)にロンドンで行われるF1委員会においてこの件が話し合われることになっている。

だが、これに関しては、いくつかのチームが反対しているようだ。

F1では2022年からに新たに18インチホイールを導入することになっているが、F1チームたちはそのタイヤサイズに合わせた新しいタイヤウォーマーをすでに発注済みであること。さらに、これまでとは異なる扁平率の小さなタイヤになることで、もしもタイヤウォーマーを使用できなくなればドライバーがタイヤに熱を入れることがさらに難しくなると考えられることなどがその理由だという。

しかし、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、このタイヤウォーマー禁止に反対しているのは主にビッグチームたちだという。これは、ライバルチームたちよりも自分たちのパフォーマンスが劣ることにつながるリスクは極力排除しておきたいためだろう。

その記事は、ある小規模チームのマネジャーが匿名で次のように語ったとしている。

「予選では、コース上でいい位置を確保するためにマシンたちがピット出口で何分も待つことだってある」

「その状態ではタイヤは完全に冷え切ってしまうが、それでもなんとか機能はするんだ」

ともあれ、13日のF1委員会では、2022年から2024年にかけてタイヤウォーマーを段階的に廃止するという妥協案が議論されることになると考えられている。

伝えられるところによれば、現在は1チームあたり40個のタイヤウォーマーを使用することが認められているが2022年にはこれを20個に減らすこと、さらに、2022年にはタイヤの最大加熱温度を現在の90℃から70℃に下げ、2023年にはそれにさらに50℃まで下げ、そして2024年には完全に禁止するという案が検討されることになるという。

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