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アルピーヌのF1エンジン責任者が離職 レッドブルへ移籍か?

2021年08月11日(水)17:44 pm

ルノーのF1ワークスチームであるアルピーヌが、長年にわたってルノーのF1エンジン責任者を務めてきたレミ・タファンが辞職したことを明らかにした。

伝えられるところによれば、47歳のタファンはすでに7月初旬にアルピーヌでの職務を終えているという。

これまでルノーで20年以上も過ごしてきていたタファンの今後の身の振り方に関しては何も正式に発表されていない。だが、レッドブル2022年からホンダF1エンジンの製造を自分たちで進めていくために立ち上げたレッドブル・パワートレインズに引き抜かれたのではないかとの噂がささやかれている。

すでにメルセデスのエンジン部門から多くの人材を引き抜いたことが明らかとなっているレッドブル・パワートレインズだが、タファンはレッドブルがルノーエンジンを搭載していた時期からクリスチャン・ホーナー(チーム代表)やヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)といったチーム首脳陣やエンジニアたちとも一緒に仕事をしてきたという経緯がある。

アルピーヌのスポークスマンによれば、タファンは「双方の合意」に基づいて円満に退職したという。さらに、今後はタファンの後任として誰かにエンジン部門を統括させる計画はなく、これまでタファンが携わっていた業務は何人かのエンジニアで分担していくことになるという。

一方、アルピーヌのエステバン・オコンが波乱に満ちたF1ハンガリーGPで優勝を飾ったことは記憶に新しいところだが、アルピーヌの首脳陣たちは今年再びオコンもしくはフェルナンド・アロンソが勝利を狙うことは難しいだろうと認めている。

それは、アルピーヌもすでにこれまでとは大きく異なる技術レギュレーションが導入される2022年に向けた準備に集中しているためだ。

アルピーヌのエグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブドコヴスキーはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語っている。

「このエンジンのオリジナルデザインは2019年に遡るものだ」

「ライバルたちはその後も新しいエンジンを投入したが、我々はそうしなかった。我々は2022年シーズンに完全に集中しており、このシーズンにはあらゆるエリアに改良が加えられた異なる構造による完全に新しいパワーユニットを投入することになる」

「2022年に良い結果を出すためには、(今季は)今のエンジンで耐える必要があることも受け入れなければならないんだ」

実際のところ、今季中に投入することが認められているエンジンの主要コンポーネントは3基までとなっているが、すでにオコンは3基目を使用しており、シーズン後半にはどこかで4基目のエンジンを投入し、グリッドペナルティを受けることになるのがほぼ確実な状況だ。

「これからは、どういうふうにやりくりしていくかが重要になる」

そう認めたブドコブスキーは次のように付け加えた。

「この点については、我々がライバルたちよりももっとデリケートな位置にあることは認めるよ」

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