F1第4戦スペインGP(バルセロナ・カタルーニャ・サーキット)初日を終えて、ホンダF1の田辺豊治(ホンダF1テクニカルディレクター)が次のように振り返った。
●【F1第4戦スペインGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
■田辺豊治(ホンダF1テクニカルディレクター)
「今日のスペインGP決勝は、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が2位表彰台を獲得しました。先週のポルトガルでのレースに続き、今回も2位という結果には非常に悔しい思いです」
「予選2番手でフロンローからスタートしたフェルスタッペン選手は、よいスタートを決め1コーナーでポールポジションのハミルトン選手をパスしてトップに立ちました。しかし、異なるタイヤ戦略を採ったハミルトン選手に終盤にかけて激しく追い上げられ、逆転を許して2位。彼らは速さとチームの総合力で我々を上回っていたと感じています」
「チームメートのペレス選手は、昨日の予選で肩の痛みなどもありうまくラップをまとめられず、8番グリッドからのスタートとなりましたが、トラフィックの中で難しいレースながらも、5位までポジションを上げてフィニッシュしました。いいレースを見せてくれたと思います」
「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手はスタート時の違反により5秒ペナルティーを受けたことが影響し、大きくポジションを落としましたが、力強い走りで終盤にいくつものオーバーテイクを見せ、チームにとって貴重な1ポイントを獲得してくれました」
「16位スタートの角田選手は燃料圧力の低下が発生したために序盤にリタイア、今週末は彼にとって厳しい週末になりました。問題の原因については、早急にチームと一緒に解析を進めていきます」
「2週間後には、モナコGPを迎えます。低速コーナーが多い特殊な市街地コースですので、ここまでのレースとは異なるチャレンジになりますが、いい準備をしていければと思っています」