F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、今年のF1開幕戦バーレーンGP決勝後に3時間かけてバルテリ・ボッタスのメルセデスF1マシンの分解検査を行っていた。
2021年F1シーズンが開幕を迎える直前、FIAでは今年のレース週末ごとにランダムに1台のF1マシンを差し押さえ、それを「分解」して「より入念なチェック」を行うことを決定したと報じられていた。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、それは「FIAが不正行為を行うことをさらに難しくしたいと考えているため」だという。
そして、今年最初にその検査対象としてバーレーンGP決勝終了直後にランダムに選択されたのがボッタスのマシンだった。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は次のように付け加えている。
「3位となったシルバーアロー(メルセデス製レーシングカーの愛称)は技術専門家たちにより3時間に及ぶ検査を受けた」
これに関して、FIAの技術責任者を務めるニコラス・トンバジスは次のように説明している。
「あらゆる疑念を払拭するためにこれをやりたかったんだ。これはチームにとってもメリットがある。それによって疑惑が取り除かれるわけだからね」