メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフ(チームCEO)が、今後F1レース現場でフェイスシールドをつけることはないと語った。
新型コロナウイルスがいまだ収束していない状況のもとで開幕を迎えたF1だが、F1及び統括団体のFIA(国際自動車連盟)はサーキットでは関係者全員にマスク着用を義務づけている。
そうした中、ヴォルフは開幕戦オーストリアGPが行われたレッドブルリンクではマスクではなく顔全面を覆うユニークなフェイスシールドをつけて現場で指揮をとっていた。
しかし、そのフェイスシールドはFIAから“ルール違反”との判定を受けていたようだ。
「私のフェイスシールドはFIAにはあまり評判がよくなかったようだ」
そう語ったヴォルフは次のように続けた。
「それは必須要件に合致しなかったんだ」
「だから、私もほかのみんながつけているマスクに戻したよ」
ヴォルフはFIAが定めた安全上のルールを無視していたわけではないと次のように続けた。
「それは真剣に考えるべきだと思うし、私も常にそうしてきた。私はシールドはいい選択肢だと考えたんだ。あれならもっとよく見えるからね」
「だが、ルールはルールだし、それでレースができるのだからうれしく思っているよ。もし鼻におむつをつける必要があるなら私はそうするだろう」
そう語ったヴォルフは次のように付け加えた。
「たとえどんなことでもね」