いよいよ来週に2020年のF1シーズンがスタートするところまできたが、今週はそれに向けてフェラーリとレッドブル・ホンダがテスト走行を行う予定となっている。
伝えられるところによれば、フェラーリは自分たちが所有するムジェロ・サーキットで23日(火)に2年落ちのF1マシンでの走行を行う予定となっているようだ。ムジェロに関しては9月6日に決勝が予定されているモンツァでのレースの翌週にイタリア国内での2つ目のF1レース開催を目指していると考えられている。
そして、オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』紙によれば、レッドブル・ホンダは25日(木)にイギリスのシルバーストンでルールに認められた“フィルミングデー”活動を行い、そこで2020年型F1マシンを走行させることになるようだ。
レッドブルの場合、2年前のマシンにはルノーのエンジンが搭載されていたわけだが、現在ルノーとレッドブルの関係が悪化していることもあり、レッドブル・ルノーでのテスト走行を行うことができないと考えられている。
だが、フィルミングデーと呼ばれる宣伝用の撮影を目的としたものであれば使用するタイヤや走行距離を100km以下にとどめるといった制約はあるものの、最新型F1マシンでの走行が可能となる。
ルノーは先週レッドブルの本拠地であるレッドブルリンクでテストを行ったが、レッドブル首脳のヘルムート・マルコはこれを快く思っていないと報じられていた。
先週の発言について尋ねられたマルコは次のように答えている。
「彼らは2年前のクルマを使ったが、新しいエンジンを搭載していたんだ」
「彼らの信頼性には感心させられたが、それよりも私がもっと興味を持ったのは彼らが本当にテストのためにレッドブルリンクを借りる必要があったのかどうかということだ」
一方、マルコは7月の第1週と第2週にレッドブルリンクで無観客ながら2レースを開催できることを誇りに思っているとも語っている。
実際のところ、F1関係者の中にもまだ新型コロナウイルスが終息状態となっていない時点でレースを開始することに対する批判もある。
そうした声に対してどう反論するかと質問されたマルコは次のように答えている。
「持続させなければならないし、何が可能で何がそうではないのかを常にチェックする必要がある」
「我々はやってみようと決断した。そして連邦政府も我々を助けてくれた。我々がパイオニアになれることを非常に誇りに思っているよ。ほかのサーキットたちも我々を手本にしたんだ」