シャルル・ルクレールが、今後2020年F1シーズンがスタートした場合、フェラーリは苦戦を強いられることになるかもしれないと語った。
史上最多の全22戦で計画されていた2020年のF1だが、新型コロナウイルスの世界的蔓延により現時点ではまだ1レースも開催することができていない。
現時点では、7月にオーストリアのレッドブルリンクで無観客レースを2週連続で行い、その後イギリスのシルバーストンへとつなぎ、最終的には少なくとも15レースの開催を実現する方向で計画が立てられているものと考えられている。
しかし、22歳のルクレールは、2020年のF1開催期間が短くなることがフェラーリにとって不利に働く可能性が高いと考えている。
今年の冬に行われたプレシーズンテストにおいてフェラーリのマシンに速さが足りないことが明らかとなっていたが、現在は新型コロナウイルスによりファクトリーが閉鎖されてマシンの開発が完全にストップしていることもあり、残された期間でライバルに追い付くのは難しいだろうというわけだ。
「テストではたくさんトラブルを抱えてしまったし、(ライバルたちに)追い付いていく必要がある」
そう語ったモナコ出身ドライバーのルクレールは次のように続けた。
「短縮されたシーズンにおいてそれができるかどうかは分からない。だけど、過去にはすごくいい開発ができていたし、それを続けることができればいい結果がついてくると思う」
「だけど、ものすごく特殊なシーズンになるだろうね。ひとたびシーズンが開始されれば、クルマを開発するための休みはほぼとれない状態になるだろう。サーキットでの仕事がものすごく重要になるよ。これまでの年以上にね」
ルクレールはそう語ると、次のように付け加えた。
「最初のレースから完全に集中し、覚醒する必要がある。僕たちドライバーもクルマに関してできる限り詳細な報告を行わなくてはならない。そうすれば、正しい方向へ進むようチームを助けることができるよ」