元F1ドライバーのラルフ・シューマッハが、新型コロナウイルス危機により、少なくとも2つのF1チームが経営破綻に陥る可能性があると語った。
新型コロナウイルスが収束する気配が見えない中、F1はファクトリー閉鎖期間をさらに延長することを決定している。
こうした中、ミハエル・シューマッハを兄に持つラルフ・シューマッハは、かつて1999年から2004年まで自分が所属していたウィリアムズが最も厳しい状況に置かれているはずだと考えている。
ドイツの『Bild(ビルト)』から、全くレースが行われずに収入が得られない状況が続いていけば経営破綻に陥るチームが出てくることも考えられるかと質問されたラルフ・シューマッハは次のように答えた。
「十分にありえるよ」
「もしシーズンがスタートしなければ、ウィリアムズがどうやって生き残ることができるか私には分からない」
「あるいはハースもそうかもしれない。彼らは『雇ったり解雇したり』という主義に基づいて仕事をする傾向があるアメリカのチームだ」
「だから、こういう危機にあって、彼らがF1を去ると言うことも十分にありえるよ」
ラルフ・シューマッハは、そうした事態を招かないようにするひとつの方策は、レッドブルやフェラーリが提案しているように、小規模チームがほかのチームからマシンを購入することを合法化することだろうと考えている。
「すごくいいアイデアだよ」
ラルフ・シューマッハはそう語ると次のように付け加えた。
「ウィリアムズのようなチームなら自分たちでクルマを造る代わりにレッドブルから買えば、もっと上位に食い込めるようになるだろうね。それに、コストも削減できるだろう」