ルノーF1チームを率いるシリル・アビテブール(マネジングディレクター)が、ルノーは今後も「長期的に」F1活動を継続していくだろうと語った。
2019年にはルノーがF1活動から再び撤退するのではないかとのうわさがささやかれていた。ルノーの2019年型車のパフォーマンスが低く、なかなか結果が出せない状況であったことに加え、CEOだったカルロス・ゴーンのスキャンダル問題が勃発するなど、ルノーを取り巻く環境が非常に厳しくなったためだ。
実際のところ、ゴーンの後任として暫定CEOに就任したクロチルド・デルボは2020年シーズン限りでF1から撤退することも「検討中だ」と明言していた。
だが、今年の1月にルノーの新CEOに就任したルカ・デ・メオはルノーのモータースポーツ活動には好意的な立場だと考えられている。
さらに、2021年からF1チーム予算に「バジェットキャップ」と呼ばれる上限値が定められることから、その後ルノーが再びトップチームに返り咲くチャンスも大きくなると考えられている。
「我々が長期的にF1を続けるだろうと信じるに足る十分な根拠を私は持っているよ」
ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』にそう語った42歳のアビテブールは次のように付け加えた。
「我々の置かれている状況が大きく改善され次第、すぐに新たな(コンコルド)協定にサインすることになると私は推測しているよ」