フェルナンド・アロンソが、2021年に自分がフェラーリでF1復帰を果たす可能性はないいだろうと示唆した。
2018年限りでF1を引退した形となっているアロンソだが、今年は現在有名なダカール・ラリーに挑戦している。そのアロンソにとって今年最大のイベントとなるのは5月に行われるインディアナポリス500マイルレースへの3回目の挑戦だ。
だが、アロンソはそれが一段落した後はF1復帰も視野に入れて2021年の計画を立てることになると『El Partidazo de Cope(エル・パルティダソ・デ・コペ)』に次のように語った。
「まずはダカールを終えることだ。それからインディアナポリス500をやる。そして夏には決断を出さなくてはならないだろうね」
「F1に復帰するという考えもあるよ。僕はF1ドライバーだと感じているんだ。一番好きなものだし、ベストを尽くす方法も知っているしね」
「復帰することになるのかならないのか、それは僕にも分からない。だけど、夏には今後2年か3年にわたる自分のキャリアのことを考えることになるよ」
アロンソは、F1以外のこともやろうと決めて以来、ル・マン24時間レースでの勝利も含め、その挑戦を楽しんできたと主張している。だが、今ではもう一度F1をやりたいという気持ちが強くなってきているのは間違いないようだ。
「自動車レースにおけるトップカテゴリーだからね。だけど、不利な面もあるんだ。F1では人生全てを捧げることが求められてしまうんだ」
「僕はすでに18年をそこで過ごしてきた。これから、さらに2年か3年それをやりたいと思うのかどうかを見極めなくてはならない」
その見極め判断を行う上で大きな要素となるのが、F1タイトルを狙えるマシンを手にできるのかどうかということは間違いないだろう。アロンソが2018年シーズン限りでF1を離れたのも中団グループでの戦いに大きな不満を抱えていたためだ。今更また中団グループに属するチームでF1復帰しようとは思うはずがない。
「自分に加入のチャンスがある、あるいは興味があるチームを探す必要があるね」
そう語ったアロンソは次のように付け加えた。
「あらゆることを検討しなくてはならないよ」
しかし、かつてアロンソが2010年から5年間在籍したフェラーリがその選択肢の中に入るとは考えにくい状態だ。アロンソのことをトラブルメーカーだと言う者もいるが、フェラーリの場合も必ずしも円満な別れだったとは言えないからだ。
そして、アロンソ自身も2021年に再びフェラーリに復帰するチャンスがあるとは考えていないようだ。
「彼ら(フェラーリ)とは話はしていないよ」
「フェラーリとの旅はいいものだったと思うけれど、復帰のことを語る時ではないと思っている。それに、彼らがルクレールに将来を託しているのははっきりしていると思っているしね」
そう語った38歳のアロンソは次のように付け加えた。
「2021年に向けて、どこが強くなるのかを見極める必要がある。そして、フェラーリはその中には入ってこないんじゃないかな。そのうち分かるよ」