フェラーリとの関係が深いことで知られるF1ジャーナリストのレオ・トゥッリーニが、2020年シーズンに向けたフェラーリの準備があまり順調に進んでいないようだと示唆した。
2020年のフェラーリは苦戦?
トゥッリーニは、自身のブログの中でフェラーリの内部関係者からあまり思わしくないニュースを耳にしたと次のように語っている。
「私から見れば、(フェラーリの)エンジニアたちはここまでのシミュレーターや風洞によるテスト結果にあまりいい感触を得ていないようだ」
「まだ時間はあるということを忘れてはならないがね」
2019年シーズンは最強メルセデスに次ぐコンストラクターズランキング2位で終えたフェラーリだが、2020年に関してはマックス・フェルスタッペンを擁するレッドブル・ホンダがタイトル獲得最有力候補となり、フェラーリはランキング3番手に位置することになるだろうと考えている者も少なくないようだ。
ベッテル反撃の可能性も?
一方、トゥッリーニは、2020年限りでF1を引退する可能性もあるのではないかとうわさされているセバスチャン・ベッテルに関しても次のように語っている。
「2020年がベッテルにとってフェラーリ最後の年になるかどうかは私には分からない。フェルスタッペンがレッドブルとの契約を延長しただけになおさらね」
「ベッテルはイタリアのメディアによる敵意の影響はほとんど受けていないんだ。その理由は単純だよ。彼はそれらにほとんど目を通さないからね」
アルファロメオ撤退もありえる?
トゥッリーニはさらに、スイスに拠点を構えるアルファロメオが近い将来再びザウバーという名称に戻る可能性も大いにあると次のように語っている。
「アルファロメオをF1に持ち込むというのはマルキオンネ(2018年7月に急逝したフェラーリの前会長)による素晴らしいアイデアだった。だが、残念ながら、ジュリアとステルヴィオ(アルファロメオの市販車)の販売は好調だとは言えない状況だ」
2018年にザウバーのタイトルスポンサーとなったアルファロメオは、翌2019年はザウバーという名をチーム名称からはずし、あたかもワークスチームのようなイメージ戦略でF1に打って出ていた。
だが、経験豊かなキミ・ライコネンをドライバーに迎えて臨んだ2019年もアルファロメオはコンストラクターズランキング8位と期待された結果を残すことはできなかった。