メルセデスは、フル電動フォーミュラカーによる世界選手権であるフォーミュラEを「F1と同じくらい重要」だと考えているようだ。
先週末に今季のF1第3戦中国GPが開催された上海インターナショナル・サーキットには、メルセデスを傘下に置くダイムラーAGの会長であり、メルセデスのCEOも兼務するディーター・ツェッチェの姿も見られた。
中国ではメルセデスが開幕から3戦連続で1-2フィニッシュを達成したが、ツェッチェはレース後に次のように語った。
「私はただトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)と、5年連続でF1タイトルを獲得した後でもまだモチベーションがすごく高いということについて話をしていただけだよ」
「こういう状況であれば、誰もがリラックスし、集中を切らすことだってあり得る。だが、我々のチームにはそれが当てはまるような従業員は1人も見当たらないよ」
F1で成功を収め続けているメルセデスだが、次のシーズンからフォーミュラEにもファクトリーチームを送り込むことになっている。
F1とフォーミュラEのどちらにも参戦することはメルセデスにどういう利益をもたらすと考えているのかと質問されたツェッチェは「メルセデスの長期的戦略にとって、F1とフォーミュラEは等しく重要なものだ」と答え、次のように付け加えた。
「外的環境が常にメルセデスに味方してくれるという保証は何もない。だから、もし我々に技術的リーダーシップを提供することができる分野があるならば、我々はそうした分野で成功しなければならないんだ」