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「バジェットキャップはF1のためにならない」とジャック・ビルヌーブ

2019年04月20日(土)5:45 am

元F1ドライバーのジャック・ビルヌーブが、F1に“バジェットキャップ”を導入するのは間違いだと主張した。

F1オーナーのリバティ・メディアは新たなコンコルド協定の元でスタートすることになる2021年シーズンから、F1チームの予算に上限値を設ける方向で調整を行っている。

このバジェットキャップと呼ばれる予算上限値設定制度導入に関しては、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)や小規模F1チームなどは賛成の立場をとっていると言われている。

だが、1997年のF1チャンピオンであるビルヌーブは、この案には大反対のようだ。

「F1は、これ以上のものはないというものでなくてはならないんだ」

母国カナダの『Le Journal de Montreal(ジュルナル・ド・モントレアル)』にそう語ったビルヌーブは次のように続けた。

「だけど、今はエコノミーなレースになってしまっている。使用できるエンジンは年間3基までに制限されており、それを超えるとペナルティーを受けてしまう。そんなのF1じゃないよ」

「もしバジェットキャップを導入して、例えば1億ドル(約110億円)を上限にするとしたらどういうことになると思う? メルセデスは間違いなく1億を使うだろう。だけどハースあるいはアルファロメオのような中団にいるほかのチームは5位か6位にとどまるために、その5分の1しか使わないだろう」

「どうなるか教えてあげるよ。より小さな組織の方が自分たちの懐により多くの金を入れることができるんだ」

そう語ったビルヌーブは次のように付け加えた。

「それはF1のためにはならない。僕の意見が聞きたければ教えるけれど、それはばかげているよ」

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