パスカル・ウェーレインが、2019年のF1タイトル獲得を目指すフェラーリとセバスチャン・ベッテルのために全力を尽くすつもりだと語った。
メルセデスの育成ドライバーとして2016年にマノーでF1デビューを飾ったウェーレインは、2017年にはザウバーに移籍。しかし、その年でF1シートを失ってしまった。
新たなチャンスを求めて昨年メルセデスとの契約を解除したウェーレインは、今季はフェラーリと開発ドライバー契約を結んでいる。
24歳のウェーレインは、今季フェラーリの一員としてF1活動に携わることができて満足だと次のように語った。
「すごく誇りに思うよ。フェラーリのために働けるなんて僕にとっては名誉なことだ」
ウェーレインは同郷のベッテルとも親交があり、うわさではベッテルがウェーレイン起用を強くフェラーリに働きかけていたと言われている。
「僕はマラネロ(フェラーリのファクトリー)に行ったんだけど、そこでこれまでには経験したことがない雰囲気を感じたよ。フェラーリは本当に特別だね」
母国ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』にそう語ったウェーレインは次のように付け加えた。
「セバスチャンとフェラーリチームがF1チャンピオンになるのを助けるために全力を尽くすつもりだよ。彼らはそれにふさわしいからね」
F1の世界においては主にシミュレーターを担当することになる開発担当ドライバーが軽んじられる傾向があるのは確かだろう。
だが、今年に入ってフェラーリの新チーム代表就任が明らかとなったマッティア・ビノットは、開発ドライバーの役割は「非常に重要」なのだと次のように語っている。
「彼らは基本的に以前のテストドライバーと比較できるくらいなんだ。今ではテストがものすごく制限されているからね」