キミ・ライコネンが2019年もフェラーリでF1を続けたいと考えていることをほのめかした。
■多くのドライバーが狙いを定めるライコネンのシート
現在38歳の現役最年長F1ドライバーであるライコネンに関しては今年が最後のF1シーズンになるのではないかとのうわさが毎年ささやかれるようになっている。
4回F1チャンピオンとなった実績を持つチームメートのセバスチャン・ベッテルは2020年までフェラーリとの契約を結んでいるが、ライコネンは毎年1年契約を更新する形となっており、現時点ではまだ来季の去就は確定していない。
しかし、今季限りでレッドブルとの契約が切れるダニエル・リカルドがそのシートを狙っているとのうわさがある一方、最近ではフェラーリアカデミー所属の若手ドライバーであるシャルル・ルクレール(ザウバー)も十分にライコネンの後任が務まるのではないかとも言われている。
さらに、F1モナコGP(27日決勝)が開催されている今週末のモンテカルロではフェルナンド・アロンソもライコネンのシートを狙っているのではないかとのうわさまでささやかれるようになっている。
■ライコネン続投を望むベッテル
だが、ライコネンの友人でもあるベッテルは来年もライコネンがチームにとどまることを望んでいると『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「彼はほかの誰との比較においても十分に速いと思うよ」
「フェラーリにとってドライバーを見つけるのは簡単なことかもしれない。だけど同じような価値と尊厳を持つドライバーを探そうとすればそれはかなり困難だよ」
■少なくとも自分の情熱は変わらないとライコネン
ライコネン本人は、来季もフェラーリに残留したいと思うかと尋ねられると次のように答えた。
「それは僕が決めることじゃないよ。それはチームが決めることだし、彼らも僕が何を望んでいるのかははっきりと分かっている」
「僕は自分が楽しめなければF1で走ったりはしないよ」
「ドライビングの喜びだけが僕がここにとどまり続ける理由なんだ」
2007年にフェラーリでF1チャンピオンとなったライコネンはそう語ると次のように付け加えた。
「決定は多くのことに左右されるものだ。だけど、少なくとも僕のレースにかける情熱はシーズンが終わるまで消えることはないよ」