フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、F1からグリッドガールが消えてしまったことを「少し悲しく思う」と語った。
昨年からF1の新オーナーとなったアメリカのリバティ・メディアは、F1改善を目指して少しずつ従来のやり方に手を加えてきている。
その中で今年特に大きな話題となったのが、これまでF1レースにはつきものだったグリッドガールが廃止されたことだ。
リバティ・メディアはこの決定に関し、グリッドガールは「我々(F1)のブランドバリューにそぐわないものであり、現在の社会規範にも合致しないのは明らかだ」と廃止理由を説明していた。
さらに、細かい部分では、今年から決勝の開始時刻が昨年までよりも10分遅らされている。これはテレビ放送において決勝までにこれまでより多くの情報を視聴者に提供できるようにするためだと言われている。
これまでもたびたびグリッドガール廃止には反対だとコメントしてきていたベッテルだが、『Independent(インデペンデント)』は、最近もベッテルが次のように語ったと報じている。
「僕は自分が伝統主義者だと思っているし、特定のことに関してはそのまま維持したいと思っているよ」
「自分の専門外のことがたくさんあるし、僕にはそれを理解する必要はないにしてもね」
「僕はどうしてレースのスタートが遅くなったのかということにとまどっているし、もうグリッドガールがいないってことには少し悲しく思っているよ。だけどそれ以外のことに関してはまだそれほど変わったわけじゃない」
そう語った30歳のベッテルは次のように付け加えている。
「ドライビングという観点からはほとんど何も変わっていないのは確かだよ」