マクラーレンのフェルナンド・アロンソが、そう遠くない将来3強チームとも互角に戦えるようになるはずだとの考えを示した。
2015年から3年間にわたってホンダPU(パワーユニット)を搭載していたマクラーレンだが、その間の決勝最高順位はアロンソが2015年の第10戦ハンガリーGP、2016年の第6戦モナコGPと第18戦アメリカGPで達成した5位だった。
■開幕戦で期待以上の結果を残したマクラーレン
2017年限りでホンダを見限り今年からルノーPUにスイッチしたマクラーレンだが、アロンソは開幕戦オーストラリアGPで早々とそれに並ぶ5位入賞を達成。チームメートのストフェル・バンドーンも9位に入って2台ともにポイントを獲得することができており、マクラーレンが幸先のよいスタートを切ることができたと言えるだろう。
もちろん、先行していたハースの2台がピット作業ミスでリタイアするといった幸運にも恵まれたのは事実だが、マクラーレンがバルセロナで行われた公式シーズン前テストでは何度も信頼性問題を抱えていたことを思えば、期待以上の結果を残すことができたと言ってもいいはずだ。
今年も3強と呼ばれるメルセデス、フェラーリ、レッドブルがシリーズをリードしていくのは間違いないが、開幕戦を終えた時点でのコンストラクターズランキングではマクラーレンがその3強チームに次ぐ4番手に位置している。
■改良パーツとアイデアが3強チーム攻略のカギに
アロンソはオーストラリアGP決勝を終えて、開幕戦はマクラーレンにとってもっとも戦闘力が低いレースだったはずであり、今後はさらにパフォーマンスが向上していくだけだと発言していた。
そのアロンソは今週末に行われる第2戦バーレーンGP(8日決勝)を前にF1公式サイトに次のように語っている。
「クルマが可能性を秘めていることが分かったし、いいマシンを手にしていると理解できた」
「マクラーレンがトップの位置に返り咲くときが来ているし、そうするためには世界最高レベルのチームと戦わなくてはならない。レッドブル、フェラーリ、そしてメルセデスとね」
「そして、そのレベルに到達するためには僕たちが彼らよりうまくやる必要があるし、可能な限り早くギャップを縮めていかなくてはならない。これは改良パーツや賢明なアイデアによって実現できるだろうし、僕たちはもうすぐそれらを持ち込めるはずだと確信しているよ」
■近いうちにマクラーレンの能力を解き放てる
マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエも、同じルノーPUを搭載するレッドブルが開幕戦で見せたパフォーマンスからすれば、自分たちも近いうちにそのレベルに到達できるだろうと考えている。
「レッドブルがレースペースにおいて彼ら(メルセデスとフェラーリ)と互角だったことには勇気づけられたよ。同様に、予選でのペースと決勝のペースには違いがあるのも分かる。我々のレースペースは予選でのペースよりももっと競争力があるんだ」
そう語ったブーリエは次のように付け加えている。
「我々にはこれから解き放っていける多くの可能性とパフォーマンスがある。フェルナンドは今後どういう期待が持てるか、すでに手にしているものの今日は使うことができないものがあることが分かっているんだ。だが、それは今後のレースで解き放たれていくだろう。我々はまだここに持ち込むことはできなかったものの、すでに多くのものを投入していく準備をしているよ」