マクラーレンのエリック・ブーリエ(レーシングディレクター)が、2018年から搭載することになっているルノーエンジンの信頼性に不安を感じたりなどしていないと主張した。
2015年にホンダと手を組んだマクラーレンだったが、その後3年間にわたって期待していたような結果を残すことができず、ついに2017年限りでその関係に終止符を打ち、2018年にはルノーからエンジン供給を受けることになっている。
■ルノーの信頼性に不安はない
2017年シーズンはホンダエンジンの信頼性が低く、フェルナンド・アロンソやストフェル・バンドーンは度重なるグリッド降格ペナルティーに耐えなくてはならなかった。
だが、ルノーエンジンも同様に2017年には信頼性の問題を多く抱えてしまったのも事実だ。
2018年に向けてルノーエンジンの信頼性に不安はないのかと質問されたブーリエは、母国フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように答えた。
「まったく心配していないよ」
「ルノーではこの部分を改善するために必要な手段を講じ、大きな努力を払ってきたからね」
■ルノーへの移行でチーム内の士気が上がった
ブーリエはさらに、ルノーエンジン搭載に向けてマクラーレンもシーズンオフの間に懸命な取り組みを行ってきたと次のように続けた。
「休みの間も従業員たちは自主的に仕事に取り組んでいたよ」
「誰もがルノーへ移行するというニュースを非常に前向きに受け止めていたし、すでに新しいサプライヤーと完全にうまく仕事ができているよ」
■レッドブルらとの戦いが楽しみ
だが、2018年はマクラーレンにとって大きなプレッシャーがかかる年になるだろうと考えている者もいる。
2017年までは、シャシー性能は高いもののホンダエンジンのせいで実力が発揮できないと主張していたマクラーレンだが、2018年にはレッドブル、ルノーF1、そしてマクラーレンの3チームがルノーエンジンを搭載することになる。つまり、そうしたライバルチームに比べていい成績をあげることができなければもう言い訳の余地がないということになるからだ。
だが、そのことについて質問されたブーリエは、次のように答えた。
「余計なプレッシャーなんて感じていないよ。それどころか、チームはレッドブルとルノーという二つの強力なライバルを持つことになるという事実によってさらにやる気を増しているよ」
「マクラーレンは単に数合わせのためでなく、力を発揮するためにF1にいるんだからね」
一方、マクラーレンを率いるエグゼクティブディレクターのザック・ブラウンが、2018年のマクラーレンF1マシンは全体がオレンジ色のカラーリングになることを示唆したと報じられている。
この件について質問されたブーリエは、ほほ笑みを浮かべながら次のように答えるのみだった。
「発表会ですべて分かるはずだよ」