F1最高責任者のチェイス・キャリーが、アメリカ国内でのF1グランプリ増加計画を急いで進めるつもりはないと語った。
アメリカでは現在テキサス州オースティンでアメリカGPが開催されており、今年も第17戦として10月22日(日)に決勝が行われることになっている。
だが、F1の新オーナーとなったアメリカのリバティ・メディアからバーニー・エクレストンの後任ポジションにすえられたキャリーは、オースティンのCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)でのGPに加え、大都市エリアでもう1つか2つアメリカ国内でのF1開催を実現したいという考えを持っていることを明らかにしていた。
■F1開催のあり方を変える必要がある
だが、キャリーはドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』にそれは「5年計画」として検討されていると語り、次のように続けた。
「私はバーニーを批判するつもりはない。彼は多くのことを非常にうまくやってきたからね」
「だが、私は彼が短期的に契約を結ぼうとし過ぎていたと思っている。もしニューヨークでやろうとすれば時間もかかるし、よく計画することが必要なんだ」
「これまでは、F1は契約を結び、その後は主催者に任せるという形で機能してきていた。だが、もはやこうしたことを続けるわけにはいかない」
「人々の想像力を形にしていかなくてはならないんだ。それをするならフェニックス(1989年から1991年までF1が開催されたアリゾナ州の都市)ではなく、ニューヨークもしくはマイアミだ」
■アメリカには大きなポテンシャル
そう述べたキャリーは、アメリカがF1にとって魅力的な市場であることに間違いはないと次のように付け加えた。
「すでにいい兆候は得られている。ソーシャルメディアの利用を増やしてきたことより、すでにアメリカからより多くのフィードバックを得られるようになった。アメリカには我々が考えていた以上に大きなファン層があるよ」