メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが、2018年にフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)を受け入れることは難しいとの見解を示した。
■マクラーレン・ホンダ離脱が確実視されるアロンソ
苦戦が続くマクラーレン・ホンダに愛想を尽かしてしまったアロンソは、すでに今季限りでチームとの関係を解消することを決めてしまっているとうわさされている。
最近、アロンソのマネジメントチームの一員であるフラビオ・ブリアトーレが2018年に向けてメルセデスAMGもしくはフェラーリへの移籍を目指していることを示唆したことが報じられたが、3度目のF1タイトル獲得を目指すアロンソにとって、選択肢はそれほど多くないというのが事実だろう。
アロンソ自身は2018年シーズンに向けて話せることは「9月までは何もない」と主張している。だが少なくともアロンソがメルセデスAMGのシートを獲得できるチャンスはあまりないと考えて間違いなさそうだ。
■来季も現行ドライバー体制継続を示唆したラウダ
かつて3度F1王座についた伝説的元F1ドライバーでもあるラウダは、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に「アロンソがうちに来るのは無理だよ」と語り、次のように続けた。
「ルイス(ハミルトン)とは契約がある」
「バルテリ(ボッタス)も素晴らしいパフォーマンスを見せているし、2人の関係もいい。我々のところには空きなどないということさ」
ウィリアムズから今季メルセデスAMGに移籍してきたボッタスは1年契約であることが明らかとなっているが、このラウダのコメントからすれば、来季もボッタスがメルセデスAMGに残留するのはほぼ確実と見ていいだろう。
■アロンソに残された選択肢は?
レッドブルも、来季もダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンのラインアップで行くと公言しており、どちらのドライバーとも水も漏らさぬ契約を結んでいると伝えられている。
そうなれば、アロンソに残されるチャンスはフェラーリへの復帰しかないということになりそうだ。
だが、2015年にマクラーレン・ホンダへ移籍した際にはフェラーリとの関係悪化もその背景にあったことが明らかとなっており、実際のところアロンソが2018年にどのチームに所属するのか、あるいはF1から引退してしまうのか、今はまだ全く不透明な状況だ。