フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が、今週末に行われるF1オーストリアGP(9日決勝)に持ち込まれるホンダの改良パワーユニットには何も期待していないと語った。
■オーストリアGPに改良PUを投入するホンダ
マクラーレンとホンダが決別するのはほぼ確実だとうわさされる中、ホンダは前戦アゼルバイジャンGPの金曜フリー走行でスペック3と呼ばれる改良型パワーユニットのテストを行っていた。
そしてオーストリアではアロンソとチームメートのストフェル・バンドーン両方がその新スペックパワーユニットで戦うことになる。
ホンダF1プロジェクト責任者の長谷川祐介はチームが出した公式プレビューの中で、「我々がどういうパフォーマンスを示すことができるか楽しみにしています」と語っている。
■実際には何も変わらないとアロンソ
だが、アロンソはほとんどその新スペックPUに期待していないようだ。
F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のイベントでウイーンを訪れていたアロンソはそこで母国スペインの『EFE通信』に次のように語った。
「そのエンジンは、チームにとってプレスリリースを出すにはいいと思うよ。だけど、事実上は同じものさ」
「改良はどんなものでも歓迎だけど、新しいエンジンには何も変わったところはないんだ。僕たちはすでにバクーのフリー走行でそれを試したよ。だけど僕たちは最後と最後から2番目だった」
そう語ったアロンソは、オーストリアではホンダのスペック3パワーユニットに何を期待するかと尋ねられると、ぶっきらぼうに「何も」と答えただけだった。