マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、2018年にほかのチームに移籍する可能性を否定した。
先週、元F1ドライバーのマーティン・ブランドルが、今季フェラーリやメルセデスAMGに対して自分たちのF1カーが太刀打ちできない状況にあることにフェルスタッペンが不満を抱えていることがよく分かるとコメントしたことが報じられていた。
実際のところ、今季で契約が切れるキミ・ライコネンの後任として、来季はフェルスタッペンがフェラーリに移籍するのではないかとのうわさもしばらく前からささやかれている。
だが、レッドブル首脳のヘルムート・マルコは、フェルスタッペンとは「パフォーマンス条項」が設けられていない契約を結んでおり、フェルスタッペン側から契約を中途解除してフェラーリへ移籍することは不可能だと主張している。レッドブルとフェルスタッペンの間には2018年まで有効な契約があると考えられている。
■納得のいくキャリアを送ることがF1タイトルより重要
ドイツの『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』から、初のF1タイトル獲得までどれくらい待つことができると思うかと質問された19歳のフェルスタッペンは次のように答えた。
「待てるようにしなくてはならないよ」
「正しい時に正しいチームにいるという運も必要だし、それは少しばかりギャンブルでもあるんだ」
「僕はまだかなり若いし、最年少F1チャンピオンになることを目標にしているわけでもない。それが実現できればうれしいボーナスになるのは確かだけど、僕にとってもっと重要なことはキャリアを最高のものにすることなんだ」
「僕がベストを尽くし、いいキャリアにすることができれば、最終的にそれでタイトルに手が届かなかったとしてもそれでいいんだ」
■現時点では移籍のことはあまり考えていない
しかし、このまま不満が募る状況が続けば、いつかはレッドブルを去ることになるのではないかと尋ねられたフェルスタッペンは「まだそれを考えるには早すぎるよ」と答え、次のように付け加えた。
「僕はベストを尽くしていくし、契約が満期を迎える時には、次はどうするかを考えることになるだろうね。契約を結んでいる時はいろんなことを言うことはできても、やれることはそれほどないんだ。現時点では、そのことはあまり気にしていないよ」