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ベッテルとメルセデスAMGの「事前合意」報道の信ぴょう性は?

2017年05月16日(火)16:44 pm

最近、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがすでにメルセデスAMGとの間に2018年に移籍する「事前合意」を結んでいるようだとのうわさがささやかれているが、その情報を友人に打ち明けたと報じられたメルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダはこのうわさを強く否定している。

●ベッテル、2018年に向けてメルセデスAMGと「事前合意」?

■ベッテルのメルセデス移籍のうわさはラウダの策略?

だが、メルセデスAMGがベッテル獲得に動いたとしても不思議なことではないと考えている者もいる。

ドイツ出身の元F1ドライバーであるマルク・スレールは、ドイツのテレビ局『Sky(スカイ)』に次のように語った。

「もし私がメルセデスにいて、最高のドイツ人ドライバーを獲得することができるとしたら、私は彼(ベッテル)を選ぶだろうね」

だが、スレールは、今回のうわさはラウダがわざと流したものではないかとの疑いも抱いているようだ。それは今季最大のライバルとなったフェラーリを動揺させるためだ。

フェラーリのチーム代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネもドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語り、ラウダの発言が常に正しいとは限らないと示唆している。

「私はニキのことをすごく尊敬しているよ。だが、新聞に載った彼のコメントを見れば、正しいものもあれば、そうでないものもある」

■ベッテル移籍のうわさはうわさでしかないとメルセデス首脳

だが、ラウダはスペインの『Marca(マルカ)』に対し、ベッテルがメルセデスAMGへ移籍するといううわさは根も葉もないものだと次のように語った。

「ばかげているし、頭にくるよ」

「フェラーリは強いし、彼(ベッテル)はあそこで大金を稼いでいるんだ。なぜ去る必要があるんだい?」

さらに、エグゼクティブディレクターとしてメルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフも次のように主張した。

「それはすべて市場でのうわさに過ぎないよ。現時点では、我々はバルテリ(ボッタス)とルイス(ハミルトン)に満足しているし、我々の目標は現状を維持することだ」

■来年どうなるかはまだ分からないとベッテル

しかし、今季で現在のフェラーリとの契約が満期を迎えるベッテル本人は、来季以降の去就について含みを持たせた発言を行っている。

「ずいぶんひさしぶりに、自分が来年どうなるのかが分からない状況にいるよ」

そう語ったベッテルは、次のように付け加えた。

「現時点では今やっていることに集中しているよ。メルセデスAMGと戦うために、どうすれば僕たちのクルマをもっと改善できるかということにね」

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