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新F1は8Gに迫る「リアルモンスター」 ドライバーたちには「楽しい」と好評

2017年03月26日(日)5:26 am

F1開幕戦オーストラリアGP仕様のF1のG(重力加速度)は、8Gに近づいている。シーズン初の予選には、「モンスター」と表現される高ダウンフォースカーが登場した。

非公式のベストラップタイムが今日破られた。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は、フリー走行3回目で1分23.380秒を記録し、2011年の予選で自身が記録したタイムを上回った。そしてルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は予選で1分22.188秒を叩きだし、さらに更新した。2016年ポール・ポジションは1分23.837秒だ。

■身体にもクルマにも厳しい

ロマン・グロージャン(ハース)は次のように語った。

「クルマは獣のようだ。僕たちはハイスピードコーナーでピークに達し、8G近く出ているよ。しかし、それは身体、部品、クルマにとって厳しいんだ」

「ターニングポイントを見逃さない方がいいよ。コーナーを通過するスピードは過去と比べてすごく狂っているよ。より正確である必要があるし、身体はいくつかのコーナーでかなり厳しい」

■ハミルトン「面白さは過去最高」

ポールポジションのルイス・ハミルトンは、運転が楽しいとグロージャンに同調する。

「信じられないほどだよ。これまで経験してきた中で最高のものだ。グリップは素晴らしいよ。空力はドラスティックな違いを生み出している。コーナーに深くプッシュすることができるんだ。素晴らしいことだよ」

「これまでのように低いグリップのタイヤではクルマを滑らせることはできなかったから、ドライブするのはすごく面白いよ」

■「リアル・モンスターだ」

メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、「モンスター・カー」によるレースでは、ドライバーがフィットネス面でどの程度準備してきているかをテストするものだと付け加えた。

「このクルマはリアル・モンスターだよ」

「オンボードカメラで見ただろうけど、コーナリングスピードがすごく印象的だ。最初のレースで実際にドライバーのフィジカル面でどのように影響するのか、明日にはわかるよ」。

■マッサは驚かず

フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)は、2008年のクルマと比較しつつ、2016年よりそれほど速いタイムでなかったことに驚いたようだ。

「3秒速くなると思っていたよ。なぜだかわからない。おそらくコース特性が少し遅いのかもね」

「2008年のようにドライブするのが本当に楽しいよ。僕にとってはすごく高いダウンフォースだった。素晴らしいレースになることを願っているよ」

■グリップは突然限界を超える

タイヤのグリップは突然限界を超えるようで、ランス・ストロール(ウィリアムズ)、ダニエル・リカルド(レッドブル)、ジョリオン・パーマー(ルノー)がコースアウトした。

グロージャンによると、クルマをスライドさせる範囲は非常に限られているようだ。

「タイヤは特定の滑り方で機能するようになっていて、コース外に出るとすぐにダウンフォースを全て失うんだ。ダウンフォースはすごく高いから、グリップを落とした時の反動が大きいんだ」

■すごく楽しい

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、グリップの高いタイヤはスライドさせるのが難しいと語る。

「クルマはハイスピードコーナーでより安定しているよ。唯一の問題は、グリップを失った時だ。タイヤがワイドだからグリップを取り戻すのが難しいんだ。それだけだね。一般的な正しいラインをキープすれば、実際はすごく楽しいよ。特に燃料が少ない時の予選では、ドライブがすごく楽しいね」。

■【F1開幕戦オーストラリアGP】
●【予選結果と画像】2017年F1第1戦オーストラリアGP、Q1-Q2-Q3のタイム、周回数
●【予選スピード計測】マクラーレン・ホンダ、2016版フェラーリ搭載のザウバーと最下位争い・・・
●【予選レポート】マクラーレン・ホンダQ3に進めず メルセデスvsフェラーリ鮮明に

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