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【F1移籍情報】来季に向けてカギとなるのはヒュルケンベルグとボッタス?

2016年10月14日(金)18:26 pm

過去最多の全21レースで展開されている2016年F1シーズンも残りあと4レースというところまできている。そして、2017年の各チームのドライバーラインアップももうすぐ確定する時期を迎えることになる。

現時点ではすでにメルセデスAMG、レッドブル、フェラーリ、マクラーレンといったトップチームは来季のラインアップが確定しており、今後これらに続く中堅チームの来季体制が明らかになっていくことになる。

■ルノー移籍が確実とうわさされているヒュルケンベルグ

そして、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、来季に向けたドライバー移籍においてカギとなるのがニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)とバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)だろうとしている。

最新の報道によれば、ヒュルケンベルグはルノーとの間で2017年から3年間に及ぶ契約を結ぶことがほぼ確定的だと伝えられている。

ヒュルケンベルグは本来2017年までフォース・インディアとの契約を結んでいるが、財政難に苦しむ同チームからヒュルケンベルグに対して約束の報酬が支払われていないことから、ヒュルケンベルグ側は合法的にその契約を解除することが可能な状態にあるという。

■フォース・インディア離脱はヒュルケンベルグにとってマイナス?

しかし、フォース・インディアの最高執行責任者であるオットマー・サフナウアーは、ヒュルケンベルグがフォース・インディアからルノーへ移籍するのは賢い選択だとは言えないと次のように語った。

「我々のところで走ることを望んでいないドライバーを無理に走らせるのはばかげたことだ」

「だが、ニコはまずいアドバイスを受けたのだと思っているよ。我々は現在(コンストラクターズ)ランキング4番手だ。一方で、ルノーはどうだい?」

■躍進が期待されるルノーにドライバーたちの視線

今季から再びフルワークス体制でF1への挑戦を開始したルノーだが、現時点ではわずか8ポイントしか獲得できておらず、ランキングも9位に沈んでいる。

だが、今年ルノーが使用しているシャシーは、もともとメルセデスパワーユニット搭載用に設計されていたロータスのF1カーをルノーパワーユニット搭載用に急きょ改造したものだ。しかも、長期的に財政難に苦しんでいたロータスのシャシーは基本的に2014年のものからほとんど進歩していないものだとも言われている。

そして、今季のルノーパワーユニットが確実に進歩を遂げてきていることは、現在ランキング2番手につけているレッドブルの活躍を見れば明らかだ。2017年には、世界有数の自動車会社であるルノーが予算をかけて設計している2017年型F1カーが大幅に戦闘力をアップさせるだろうと考えている者も少なくない。

実際、レッドブルの契約下にあるカルロス・サインツ(トロロッソ)もルノーへの移籍を強く望んでいたが、レッドブルがそれにストップをかけていたという事実も明らかになっている。

いずれにせよ、うわさ通りにヒュルケンベルグがルノーへ移籍した場合、その選択が正解だったのか間違いだったのかは、実際に2017年シーズンが始まってみないと分からないというのが本当のところだろう。

■ボッタスのウィリアムズ電撃離脱も?

一方、ウィリアムズの生え抜きドライバーとも言えるボッタスに関しては、来季もこのままウィリアムズで続投することになるだろうという見方が強い。だが、伝えられるところによれば、ボッタス側とウィリアムズ側がまだ契約期間に関して合意に達していないようだ。

うわさでは、ウィリアムズは新たに長期契約を結びたいと考えているものの、ボッタス側が1年契約に固執しているようだと言われている。もちろん、ボッタスとしては優勝を狙うことが難しいプライベートチームのウィリアムズにずっとしばられるのではなく、近い将来大きな予算を持つトップチームへの移籍を狙っているためだ。

そして、ボッタスがルノーのワークスチームからのオファーを受けて、ヒュルケンベルグのチームメートとなる可能性もあるだろうと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は予想している。

■ボッタスを失えばウィリアムズは苦境に

仮にそうなれば、ウィリアムズは今季限りでのF1引退を表明しているベテランドライバーのフェリペ・マッサと、若手ドライバーの中でも高い評価を得ているボッタスという2人のドライバーを一度に失ってしまう。

ある匿名のF1チーム首脳は、そうなればウィリアムズにとっては大打撃だろうと次のように語っている。

「彼らは深刻な問題を抱えてしまうことになるだろうね。現在まだ所属チームが確定していないドライバーの中には、本当にチームリーダーとなれるような者はほかにいないからね」

■チーム移籍の可能性があるほかのドライバーは?

仮にウィリアムズがボッタスを失うことになった場合、現時点で候補となりえるだろうドライバーの中には、潤沢なスポンサー資金を持ち込むことが可能なフェリペ・ナッセ(ザウバー)、エステバン・グティエレス(ハース)、ジョリオン・パーマー(ルノー)、さらにはパワーユニットサプライヤーであるメルセデスの支援を受けるパスカル・ウェーレイン(マノー)やエステバン・オコン(マノー)といった名前があげられそうだ。

そのほか、最近のうわさでは、レッドブルからトロロッソへ降格されたダニール・クビアトがヒュルケンベルグの抜けたフォース・インディア、もしくはザウバーへ移籍するのではないかともささやかれている。さらに、ルノーのシートを失うことがほぼ確定的だと伝えられているケビン・マグヌッセンはハースの候補ドライバーリストに名前が載っているようだとも言われている。

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