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4チームがバーレーンでの2017年F1シーズン前テストに反対

2016年10月04日(火)16:54 pm

9月末にF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が2017年のF1暫定カレンダーを発表したが、すでに来年も今年同様8日間にわたってスペインのバルセロナでシーズン前テストが行われることも明らかとなっている。

だが、バルセロナ-カタルーニャ・サーキットはまだこれに関して正式な発表を行っていない。

その理由は、メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが、そのシーズン前テストのうち何日かをもっと温暖なバーレーンで行うことに同意するようほかのチームたちの説得に回っていたためだと考えられている。

■温暖な地でシーズン前テストを行うべきだとラウダ

伝説的元F1ドライバーでもあるラウダは、先週末にF1マレーシアGPが開催されたセパン・インターナショナル・サーキットでドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「我々はみんなでピレリ(F1公式タイヤサプライヤー)を手助けすべきだよ。もっと暖かい気候が必要だからね」

「真新しいクルマなのに、バルセロナで何日かを雨で失うことにはしたくないんだ。それに、ピレリも信頼できるデータを必要としているしね」

「路面温度が20℃では何も学べないよ」

■賛成7チーム、反対4チーム

実際のところ、2017年のシーズン前テストは通常よりも重要になるのは確かだろう。F1カーに関するレギュレーションが大きく変わり、まったく新しいシャシーに幅広タイヤを装着することになるためだ。

マレーシアにおいて、ラウダは各チームに文書を回し、少なくともバーレーンで自主的なテストを行うことについて全チームの同意を得ようとしていたようだ。そして『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、メルセデスAMG、フェラーリ、マクラーレン、ルノー、フォース・インディア、ハース、マノーはそれにサインしたという。

しかし、ウィリアムズとザウバー、さらにレッドブルとそのジュニアチームであるトロロッソは、それに対して反対の意思表示を行ったという。

■最大の問題はコスト増

これについて、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは次のように語った。

「チームのうち60%は金を倹約することが必要だ。しかし、バーレーンでテストを行えばコストは大きく膨らんでしまう」

「恐らく、メルセデスAMGはその支払いをいとわないだろうがね」

2017年に導入される幅広タイヤの試作品テストはすでに開始されているが、今年の10月中旬から11月にかけてはメルセデスAMG、フェラーリ、レッドブルの3チームによって合計9日にかけてアブダビで行われることになっている。ホーナーはそれなのにまた追加予算を組んでまでわざわざ遠いバーレーンまでシーズン前に行く必要はないだろうと次のように付け加えた。

「6時間かける(バーレーン)より1時間半で行ける(バルセロナ)ほうが楽だよ。ピレリは暑いアブダビで十分なテストができると思うし、3月にはバルセロナでも20℃にはなるからね」

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