来季以降のF1イタリアGP開催継続に関して、黄信号が赤に変わる可能性も高くなってきているようだ。
■2017年以降のイタリアGP開催はいまだに不透明
F1最高責任者であるバーニー・エクレストンとの間に今年までイタリアGPの開催契約を結んでいるモンツァだが、2017年以降の契約延長に関しては開催権料の問題などによりいまだに決着がついていない。
いったんは開催契約更新に大きく近づいたとも報じられていたモンツァでのF1レースだが、イタリア北西部のサーキット運営をつかさどるSIAS(Societa Iniziative Autostradali e Servizi SpA)やイタリア自動車クラブ(Aci)、そして地域自治体などの思惑がからみ、いまだに2017年以降の開催に関しては決着がついていない。
一方で、かつてサンマリノGPを開催していたイモラが開催に名乗りを上げていることも知られており、イモラとモンツァでの交互開催案なども提案されていると伝えられていた。
■イタリアはF1を失うかもしれないとF1ボス
イタリアの『ANSA通信』は、エクレストンが休暇で訪れていたクロアチアで次のように語ったと報じている。
「我々はモンツァの問題を解決しようと試みている。だが、非常に難しいんだ。それは政治的問題だからね」
「イタリアGPをイモラに移管することにも取り組んでいる。だが、もしそれに失敗すれば、イタリアでのF1にはお別れのあいさつをするしかなくなるだろうね」
■開催継続に自信を見せるモンツァ
こうしたエクレストンのコメントにもかかわらず、モンツァでのイタリアGP開催継続を目指すイタリア自動車クラブ(Aci)の会長を務めるスティッキ・ダミアーニは、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように主張した。
「ここ数時間で、我々は最終的に地域間での問題をすべて解決したところだ」
「我々は合意に達し、FOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント/エクレストン率いるF1商業権管理会社)に送る拘束力を持つ申し出を用意しているところだ。それは今週初旬、恐らく火曜日(19日)には送られることになるだろう」
そう述べたダミアーニは、次のように付け加えた。
「現時点では、もはや政治的問題はないよ」