マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソが、現チームメートのジェンソン・バトンはホンダのパワーユニット開発に必要な人材だと語った。
■2017年はバトンではなくバンドーンを起用?
マクラーレン・ホンダでは、2017年にはバトンに換えて控えドライバーのストフェル・バンドーンをフルタイムドライバーに昇格させるだろうとのうわさがささやかれている。
今季日本のスーパーフォーミュラに参戦しているバンドーンは、先週末に富士スピードウェイで開催された今季の第3戦決勝をリタイアで終えてしまったものの、予選では難しいウエットコンディションの中で見事にポールポジションを獲得する活躍を見せていた。
バンドーン本人も、もしマクラーレンのシートが獲得できなければ、ほかのチームへ移籍する可能性もあるとほのめかしており、マクラーレンとしても将来のF1チャンピオン候補と言われる24歳のベルギー人ドライバーをキープするために、来季には正ドライバーに昇格させる方向で考えているようだと言われている。
■バトンは速いとアロンソ
だが、2009年のF1チャンピオンである36歳のバトンも、アロンソが2015年にチームに加入してからは互角以上とも言える戦いぶりをしめしている。事実2015年には獲得ポイント数もバトンのほうが上回っていた。
しかし、アロンソは昨年の結果はあまり参考にはならないとブラジルの『UOL Esporte(ウニヴェルソ・オンライン・エスポルチ)』に次のように語った。
「昨年は同じコンディションのもとで多くのレースを走るのは難しかったんだ。僕たちは常にエンジンに問題を抱えていたからね」
「1シーズンに11か12基のエンジンを使ったと思うよ」
「今年はかなり公平な条件になっているけれどね。そして、そう、彼は速いよ」
■バトンとのコンビはホンダにとって役立つはず
そう語ったアロンソは、これからもバトンと自分の経験が、特にホンダにとっては多いに役立つはずだと次のように続けた。
「彼は経験を持っているし、ホンダを助けるという意味では僕たちは一緒にすごくいい仕事ができていると思う。とりわけパワーユニットに関しては、ジェンソンは2014年にメルセデスを経験したし、僕はフェラーリを経験してきたからね」
「だから、僕たちは2人とも多くの貢献ができると思っている」とアロンソは締めくくっている。