若手フランス人ドライバーのエステバン・オコンが、再びマックス・フェルスタッペン(現レッドブル)と合いまみえる覚悟はできていると主張した。
■将来を嘱望されるオコン
現在19歳のオコンと18歳のフェルスタッペンは、2014年にヨーロッパF3選手権で戦ったことがある。その年、フェルスタッペンらのライバルを押さえてチャンピオンに輝いたのがオコンだった。だが、フェルスタッペンは翌2015年にトロロッソからF1デビュー。今年はレッドブルへ移籍し、F1初優勝も遂げる大活躍を見せている。
だが、オコンにとってもF1への道のりはそれほど遠くないはずだ。昨年はGP3のタイトルも獲得したオコンだが、現在はメルセデス所属ドライバーながら、今年はレンタルという形でルノーの控えドライバーも務めている。そして先週シルバーストンで行われたF1シーズン内公式テストでは2日間にわたってメルセデスAMGで順調な走りを見せていた。
メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフは、オコンについて「将来のスターのひとり」だとその可能性に太鼓判を押している。
■チャンスを逃したくはない
「トトが本当にそう言ったの?」
うれしそうにオランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』に語ったオコンは、もうF1昇格の準備も整っていると感じているかと質問されると、次のように答えた。
「うん、100%整っているよ。最高レベル(F1)に到達するためなら何でもやるつもりさ」
「僕は自分がどうやってここまでたどり着いたか、そしてどれほど多くの犠牲を払ってきたかということも分かっている。だから、もしチャンスがあればそれを逃すようなことはしたくないよ」
■フェルスタッペンの活躍はいいこと
オコンは、現時点ではフェルスタッペンとの関係もうまくいっていると語ったものの、ヨーロッパF3でライバル同士として戦っていたときには難しい関係となっていたのも事実だと認め、次のように続けた。
「シーズン中ずっと僕たちはお互いに口もきかなかったし、何度かお互いに嫌悪感を抱いたときだってあった。だけど、シーズンが終わってからは、僕たちは許しあい、忘れることにしたんだ」
「彼は素晴らしい仕事をしているよ。僕は彼の力を疑ったことなど一度もない。彼はF1にふさわしいよ」
オコンはさらに、フェルスタッペンが一足先に最高峰モータースポーツのF1で活躍していることはほかの若手ドライバーにとっても歓迎すべきことだと次のように付け加えた。
「マックスがすごくうまくやれているのは、若手ドライバーたちにとってはいいことだよ。年齢は関係ないということが示されているわけだし、僕たちがF1へ行くチャンスももっと増えることになるかもしれないからね」