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アグレッシブなF1復活なるか?今週ピレリのタイヤ会議

2016年02月02日(火)20:10 pm

先週の金曜日(1月29日)に、今後のF1ルール見直しに関する話し合いが行われたが、今回も物別れに終わったようだ。

ロンドンのヒースロー空港で行われた会議には、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンが率いるFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)とともに、F1チームの代表者たちが顔をそろえていた。

人気低迷現象を打開するために、当初は2017年から現在よりも1周あたり5秒もラップタイムを短縮できる速いF1カーを復活させようとの計画が進められていた。だが、前回の会議においてはメルセデスAMGやF1公式タイヤサプライヤーのピレリがこれに懸念を表明し、方針がまとまらなかったことが明らかとなっていた。

■コックピット保護対策も決着を見ず

ロンドンでの会議を終えたフォース・インディアのアンドリュー・グリーン(技術責任者)は、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「6時間にもおよぶ2回の会議を終え、今後正しい取り組み方を決めるためにかなり大きなプレッシャーを抱えている状態だ」

先週の会議は、F1カーのコックピットの保護対策なども含め、各チーム間の意見の相違を解決できないままに終わったことが明らかとなっている。

そして、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』によれば、次の会議は今年最初のF1公式シーズン前テストが行われる22日(月)の週に行われることが予定されており、それがルール改正のための最終期限となる3月1日に向けて最後のチャンスとなるだろうと伝えている。

■今週のタイヤ会議のゆくえに注目

だが、同じイタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』は、今週にもF1の将来に関する話し合いが行われると伝えている。今週、ミラノにあるピレリ本社で2017年以降のタイヤスペックに関する会議が行われることになっているが、場合によっては、この会議で新たな方向性が示されることになるかもしれない。

ピレリでは、その会議にエクレストンやFIA会長のジャン・トッド、そしてチーム関係者とともにドライバーの代表者も正式に招待していると伝えられている。その中には、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)などが含まれているという。

ピレリではF1からの要望を受け、わざと性能低下が発生するタイヤを製造している。だが、F1ドライバーたちはこれに対し、最大限に攻めることができるタイヤの復活を望んでいるという。今週の会議では、2017年以降のタイヤをどういう特性を持つものにするかが話し合われると考えられている。

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