フォース・インディアが、大富豪を父に持つ16歳のロシア人ドライバー、ニキータ・マゼピンと契約を結んだことが明らかになった。
今年から施行されるF1スーパーライセンス発給規則では、18歳となるまではF1出走資格を得ることができない。このため、フォース・インディアではマゼピンを開発担当ドライバーとして迎え、将来のF1デビューを見据えた「長期契約」を結んだと伝えられている。
2014年までカートで戦っていたマゼピンは、昨年にはフォーミュラ・ルノー2.0シリーズに昇格。そして今年はヨーロッパF3選手権に出走することになっている。
ロシアの『Championat(カンピオナ)』が報じたところによれば、マゼピンは第4戦ロシアGP(5月1日決勝)からチームに合流し、その後シミュレーター作業などを担当することになるようだ。
フォース・インディアの広報担当者は、マゼピンとの契約について次のように語った。
「最終的なスケジュールはまだ承認されていないが、ロシアGPで我々に合流することになるだろう」
このマゼピンの47歳の父親であるドミトリー・マゼピンは、ロシアの大手化学肥料会社であるウラルケム社の大株主であり、経済誌『Forbes(フォーブス)』の長者番付にも名前が載るほどの大富豪だという。