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F1カーのダウンフォース増加案に懸念を示すメルセデスAMG

2015年12月21日(月)17:48 pm

メルセデスAMGの技術部門エグゼクティブディレクターを務めるパディ・ロウが、F1が2017年から採用することになる新しいルール案について懸念を示している。

F1チームの間では、もっとレースカーのスピードを向上させ、さらにエキサイティングなレースが行われるようにするべきだということについては基本的に全員が合意している。だが、実際にそれをどうやって実現するかという方法論に関してはさまざまな意見に分かれているようだ。

2015年に3度目のF1タイトルを獲得したメルセデスAMGのルイス・ハミルトンも、もしF1に追い抜きの場面を増やそうとするのであれば、ダウンフォースを強めてコーナリングスピードを高めるというのは誤った方向性だと主張している。

だが、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えるところによれば、2017年のF1技術ルール案によれば、これまでよりも“著しく”大きなディフューザーとウイングがF1カーに備えられることになっているという。

フォース・インディアのアンドリュー・グリーン(テクニカルディレクター)はこれに関して次のように語っている。

「クルマの傾斜角によって、より大きく、さらに変形しやすいウイングの場合はオー・ルージュ(スパ・フランコルシャン・サーキット)のような高速コーナーではかなり強く地面に接触してしまうだろうと思っている」

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、2017年に向けた技術ルールの青写真によれば、現行F1カーよりも30%ほどダウンフォースが強められることになるようだと報じている。

さらに、同誌のミハエル・シュミット記者は、FIAが用意した2017年型F1カーの見本画像には、レッドブルのカラーリングが施されたものが使われており、2010年から2013年まで4年連続でF1タイトルを獲得したレッドブルがその基本概念を考案したものだと指摘している。

メルセデスAMGのロウは、『F1 Racing(F1レーシング)』1月号に次のように語っている。

「さらにダウンフォースを大きくすることには慎重でいなくてはならない」

「我々はかつてそこまでやったことはなかった。これまでに行われたルール変更は、それ(ダウンフォース)を抑制しておくために行われていたのだからね」

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