ミハエル・シューマッハの息子ミックが所属したことでも有名となったオランダのファン・アメルスフォールト・レーシングが、天才F1カー設計者として知られるエイドリアン・ニューイ(レッドブル/最高技術責任者)と2016年の契約を結んだとの最近の報道を否定した。
現在のあまりにも制約が多いF1ルールに失望したニューイは、すでにレッドブルでのF1活動の第一線からは身をひき、世界最高峰ヨットレースであるアメリカスカップなど、ほかのプロジェクトへ従事する比率が今後高まっていくと言われている。
そして、先週にはニューイの17歳の息子ハリソンが所属するファン・アメルスフォールト・レーシングで、エンジニアリング関係の仕事をすることになるようだと報じられていた。
今季、ミック・シューマッハとともにドイツF4選手権に参戦していたハリソンも、ミック同様来季にはF3に昇格することになりそうだとうわさされている。
だが、ファン・アメルスフォールト・レーシングは、オランダのウェブサイト『Formule 1』に次のように語った。
「ニューイ氏がチームのために働くことはなく、将来においてもそういうことはない」
「報道は不正確な情報に基づいていたものであり、我々はニューイ氏、そしてメディアを含むすべての関係者に対し、チームメンバーが行った誤った発表に関して謝罪したい」
だが、ファン・アメルスフォールトも、最近行われたハリソンのF3テストにニューイが参加していたことは認め、それについて次のように説明を行っている。
「ニューイ氏は、息子のキャリアを非常に近いところから見守っている。それゆえ、彼はテストにも姿を見せていた。そういう単純な話だ」