メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが、ヤス・マリーナ・サーキットで行われるF1第19戦アブダビGP(29日決勝)に向けて意気込みを語った。
■ルイス・ハミルトン「プレッシャーのない状態で存分に戦える」
「ヤス・マリーナは、シーズン最後のグランプリを開催するのに本当にふさわしい場所だよ。主催者たちが、考えうる最高の見せ場を持つサーキットとするためにかなりの時間と努力をつぎこんで設計したのは間違いないね。本当に運転が楽しめるサーキットだよ」
「実際、かなり手ごわいサーキットなんだ。2か所高速コーナーがあるものの、ほとんどは低中速コーナーなんだ。だから長いストレートもあるけれど、クルマのダウンフォースは低速度でのグリップに合わせて調整する必要がある。それに、トワイライトレースでもある。夕方にスタートして、レース中に夜になるというのはかなり珍しいことだし、テレビで見てもかなりカッコいいんじゃないかと想像しているよ」
「(タイトル争いが持ち越されていた)昨年は、ここで人生を通じて最高に緊張した状態を迎えていたよ。神経質になってあまり眠ることもできなかったし、どうなるのか全然分からなかった。だけど、今回はまったくプレッシャーもない。だからよく休むこともできるだろうし、いい調子でコースに出て行きたいと思う」
「イギリスからも大勢のファンがアブダビに来てくれるし、僕にとってはここもホームレースみたいな感じさ。彼らのために勝利したいし、1年を通じて素晴らしい応援をしてくれたファンへどれほど感謝しているかを表すことができれば、シーズンを最高の形で終えることができるだろうね」
■ニコ・ロズベルグ「素晴らしいショーを見せたい」
「メキシコとブラジルは本当に素晴らしい週末となった。だから、ものすごくいい状態で最終戦に臨むことになる。アブダビではこれまであまり楽なレースにはならなかった。もちろん、昨年は最も大きな失望を味わったよ。最後の最後にメカニカルトラブルでタイトルを失ったんだからね。だけど、僕はポールポジションをとって速さがあることは示したし、今は勢いにも乗っている。だから今回はすごくいい形でシーズンを終えたいと思っている」
「そして、この素晴らしいシルバーアロー(メルセデスのレースカーの愛称)にとっても最後のレースだし、このクルマにも素晴らしい形でのお別れをしてあげないとね。ファクトリーにいる全員が今年もまた非常に素晴らしい仕事をやり遂げてくれた。ドライバーなら誰でも、こんな素晴らしいクルマを手にすることを夢見ているはずだ。だから、彼らのハードワークに対する感謝の気持ちを込めて、最後にこのクルマの能力を最大限に発揮できるよう懸命に頑張るつもりだよ」
「もちろん、ルイスとはいつものように厳しい戦いになるだろうし、サンパウロ(ブラジル)ではフェラーリからかなり追い上げられてもいた。だから、楽なレースにはならないだろう。だけど、僕はバトルをする準備はできているし、1年の締めくくりにファンのために素晴らしいショーを見せることができるよう期待しているよ」