メルセデスが、7度F1王座に輝いたミハエル・シューマッハの息子であるミックとの契約を急ごうとしているとのうわさを否定した。
最近、16歳となったミック・シューマッハに対して、フェラーリとメルセデスが食指を動かしているようだと伝えられていた。フェラーリは父親のミハエルが5度タイトルを獲得するなどF1キャリアにおける全盛期を過ごしたチームであり、メルセデスは、ミハエルがF1復帰を果たしてから2度目の引退をするまで3年間在籍していたチームだ。
ミックは最近、フェラーリと関係の深いプレマ・パワーチームでF3マシンによるテストを行っていた。だが、同時にメルセデスからも、シュトゥットガルトのメルセデス本部でシーズン終了後に開催される「スターズ・アンド・カーズ」イベントに招待されている。
さらに、今年ドイツF4選手権にデビューを飾ったミックの所属チーム、ファン・アーメルスフォールト・レーシングが2016年からメルセデス製エンジンを搭載することになるようだとの報道も行われている。
だが、メルセデスの広報担当者は、ドイツの『SID通信』に対して次のように語った。
「ミックとメルセデスが一緒に仕事をしているわけではないし、スターズ・アンド・カーズが今後の協力関係に向けた第一歩というわけでもない」
なお、2016年には天才F1カーデザイナーと称されるレッドブルのエイドリアン・ニューイが、ファン・アーメルスフォールト・レーシングでパートタイムながらエンジニアとしてサポートを行うことになるという。昨年、ミックのチームメートとして同チームでドイツF4選手権に参戦していた息子のハリソンを支援するためだ。