さまざまなモータースポーツカテゴリーのトップ選手たちが一堂に会し、いろいろなクルマで腕を競いあう「レース・オブ・チャンピオンズ」(以下、ROC)がロンドンで20日(金)に開幕した。
国別対抗戦(ネイションズカップ)も行われるこのイベントに、今年のドイツ代表として参加するのはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)だ。
ベッテルは2007年から2012年までミハエル・シューマッハとともにドイツ代表を務め、国別対抗戦で6連覇を達成したという実績を持っている。
ベッテルは、母国ドイツの『Hamburger Morgenpost(ハンブルガー・モルゲンポスト)』に、20日(金)に行われる国別対抗戦を前に次のように語った。
「何よりも、ミハエルがここにいないのが悲しい。でも、ニコが彼の代わりにいい仕事をしてくれると確信しているよ」
ヒュルケンベルグもそのプレッシャーを抱えていることを認めている。
「僕は重責を担うことになるね」
そう語ったヒュルケンベルグは、次のように続けた。
「ミハエルとセバスチャンは6回も国別対抗戦で勝利している。これは僕にとってはかなりのプレッシャーだよ」
WRC(世界ラリー選手権)、MotoGP(世界二輪選手権)、アメリカのインディカーなど、世界を代表するモータースポーツから有力選手が集うROCだが、今年、現役F1ドライバーとして同レースに参加することになっているのは上記の2人に加え、マクラーレンのジェンソン・バトン、レッドブルのダニエル・リカルド、ウィリアムズのフェリペ・マッサ、ロータスのロマン・グロージャンの合計6人だ。
さらに、来季ロータスのレースドライバーとなることが確定しているジョリオン・パーマー。今年限りでモータースポーツから引退するウィリアムズの女性テストドライバー、スージー・ヴォルフ。そして、今季DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)で史上最年少チャンピオンとなったメルセデスAMGの控えドライバー、パスカル・ヴェアライン。そして元F1ドライバーのデビッド・クルサードなども参戦することになっている。