今シーズン、マクラーレンへのワークエンジンサプライヤーとしてF1復帰を果たしたホンダだが、ここまでのところ予想以上の苦しみを味わっている。
ドイツの『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルド・モートアシュポルト)』は、そのホンダは現在、今シーズン中にさらにエンジン開発を進めるために統括団体であるFIA(国際自動車連盟)から正式に「トークン」が追加割り当てされるのを待っている状態だと伝えている。
10日(金)にメキシコで行われる世界モータースポーツ評議会の会議において、今季ホンダに対し、ペナルティーなしで1基多くパワーユニットの使用を認めるというストラテジー・グループ(F1主要チームによる意思決定機関)の決定が正式に承認される予定となっているからだ。
ホンダF1プロジェクト総責任者の新井康久は、スペインの『Marca(マルカ)』に次のように語っていた。
「常に信頼性を高める努力はしています。しかし、現在優先的に取り組んでいるのはパフォーマンスのほうです」
そして、世界モータースポーツ評議会で追加トークンの割り当てが正式に承認されれば、ホンダでは次戦F1ハンガリーGP(26日決勝)に向けて、そのパワーユニットのパフォーマンス開発に全力で取り組むことになる。