7月19日に大分県・オートポリスインターナショナルレーシングコースで行われる「マツダファン・エンデュランスレース」に Mazda Women in Motorsport Project 2015(以下 MWIM)の訓練を修了した女性ドライバー12名が、レースデビューする。
MWIM は、FIA(国際自動車連盟)及び JAF(日本自動車連盟)が提唱する「ウイメン・イン・モータースポーツ」の活動にマツダが賛同し、FIAアジア代表委員の井原慶子氏と共に「モータースポーツ界における女性の活躍」を推進するプロジェクトとして発足。
今年4月から、マツダの山口県・美祢試験場で8日間の訓練を行い、7月4、5日に行われた最終訓練を経て25名がステップ1を卒業した。実践レースに参戦するステップ2では、当初5名がデビューする予定だったが、MWIM訓練参加者の成長が著しく、3チーム12名がデビューすることになった。
チーム編成は、「Mazda WIM 選抜チーム」にカートの全国大会優勝経験もある北平絵奈美(21)や最終訓練でトップタイムをマークした関崎祐美子(30)、女子大生の岩岡万梨恵(21)と大寶ゆかり(19)が選ばれた。
また、主婦で構成された「Mazda WIM 主婦チーム」として、筑波サーキットでオフィシャルとしても活躍する辻田慈(42)、石川県で住職を務める蓬茨夕美(36)、昨年のルマン24時間レースの際、ファンとして現地まで井原を応援に行ったという猪瀬奈保子(26)、ロードスターを愛車に持つ佐藤晃代(38)がエントリー。
「Mazda WIM モデルチーム」として、現役モデルの瓜生知世(27)、アイドルの岡村英莉(30)、2人の息子を持つ大橋恵(39)、エンジンエンジニアの村里早織(37)が参戦する。
■Mazda WIM 選抜チーム 岩岡万梨恵
「MWIM合宿を通して絆は深まっています。訓練で教えてもらった女性ならではの状況判断や感情コントロールをしながらレースを展開したいと思います。私は将来、井原さんのように世界最高峰のル・マンに参戦したいのでこのレースが第一歩となるように頑張りたいです」
■Mazda WIM主婦チーム 猪瀬奈保子
「昨年はル・マン24時間レースの現地に赴き、いちファンとして井原選手を応援していましたが、憧れであった井原さんがMWIMの募集を始めたという情報をSNSで知り、合否は二の次で“井原さんに会いたい!”下心から応募をしました。
結婚し、年齢的にも自分の趣味を諦めて家庭に入るべきと1度は覚悟を決めていたのですが、どうしても応募したいという気持ちを尊重してくれた夫の協力がありました。
訓練では、精神面での鍛錬もあり、確実に走りが変わっていく事を実感しました。チームメンバーはもちろん全員主婦ですが、1度は諦めた夢や目標、辛い出来事を乗り越えて参加しています。井原さんの言葉をお借りし「思いついた事は必ず叶う」を、体現したいと思います」
■Mazda WIMモデルチーム 大橋恵
「二人の息子の受験を応援してきた母親が、今度は息子達からプロジェクトの参加を応援してもらう立場になり、今回レースに出場できる事になりました。
訓練では、絶対にスピン・コースアウトしないように走らせる考え方や感情コントロールを習得したので、燃費調整も関係してくる耐久レースでは、この感情コントロールを活かして完走します!モデルチーム全員で勝つぞ!という強い気持ちで力を合わせて頑張りますので応援宜しくお願いします!!」
■MIWM プロジェクトリーダー井原慶子
「走る歓びを人生の充実にしたい!という共通する目標があるので、世代やキャリアを超えてメンバー全員が本当に仲良く、レースが楽しみです。訓練の成果をレースで発揮してほしいです」
7月19日のデビューレースで、12名の女性ドライバーに注目したい。
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