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【マクラーレン・ホンダ】2016年も同じ設計思想をキープ

2015年04月30日(木)11:06 am

マクラーレン・ホンダの2016年モデルは、現行のMP4-30を「発展」させたものになりそうだ。

同チームは昨年、最強エンジンのメルセデスを使用したにもかかわらずF1コンストラクターズ世界選手権で5位に終わった。

当時の状況についてチームのレーシング・ディレクター、エリック・ブーリエは、為す術なしだったことを認めている。

「その後、チームの文化や思想は180度変わった」と29日(水)に語った彼。

結果こそ相変わらず出ていないが、今年のマクラーレンは単に、エンジンがカスタマー仕様のメルセデスからホンダのワークスに変わったことに留まらない。

ブーリエによると彼らは従来と根本的に異なる「新たなアプローチ」をとっていて、その成果が現れているという。

「昨年、実戦投入した新パーツの半分はまともに機能しなかった」とブーリエ。「今年はそれが5〜10パーセントに減ったのだ」

ターボユニットの機能と信頼性向上に四苦八苦しているホンダだが、シャシーは正しいコンセプトで作られたものだと胸を張るブーリエ。

レッドブルの技術部門でエイドリアン・ニューイに次ぐ存在だったピーター・プロドロモウに依るところは大きい。

「ここ数年で(マクラーレン)は、空力の方向性をやや見失ってしまった」とプロドロモウ。「理由は明らかだ。以前からの概念を守っていたら、性能向上もそれなりだろう」

さらに彼は、「新しい空力コンセプト」に太鼓判を押している。

「来季のマシンは今年の発展形になるだろう」とプロドロモウはいう。「したがって今年は最終戦まで現行マシンの開発を続ける必要がある」

グリッド最後方で幕を開けた今季、これまでにマクラーレンが見せた性能アップは、フェラーリのテストドライバー、マルク・ジェネの目にも明らかだ。

「思いのほか長い時間がかかっているなとの印象はある」とスペイン『Diario Sport(ディアリオ・スポルト)』紙に話すジェネ。「だが、あの大幅な性能アップはどうだい」

「(ジェンソン)バトンは多くのトラブルに見舞われているが、それでも開幕戦オーストラリアGPから第4戦バーレーンGPにかけての改善ぶりは目覚ましかった」

「フェラーリ(の2015年)は、もっとも楽観的な見方をも超える好調さだ。マクラーレンがあんな形で今季のスタートを切るとは誰も思わなかったが、フェラーリも同様だ」

「しかしマクラーレンは資金も人材も豊富なチームだ。まともに走るようになって以来、今や、そこそこの速さを見せている」

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