かつてトヨタやマルシャで活躍した元F1ドライバーのティモ・グロックが、現在のF1は「退屈」だとコメントした。
2008年からドライバーを務めていたトヨタが2009年シーズン後に突然F1からの撤退を表明。グロックは翌年から新チームのヴァージンへ移籍し、マルシャと名前を変えた同チームに2012年まで在籍していた。
本来は2014年までの契約を結んでいたものの、資金調達に苦しむチームがシートを売りに出さざるを得ず、グロックも契約解除に合意したと伝えられていた。
現在、ドイツ人ドライバーのグロックは、DTM(ドイツツーリングカー選手権)にBMWから参戦している。グロックに言わせれば同シリーズはF1に匹敵するほどのカテゴリーだという。
「DTMは前向きなメッセージを発信しているし、コスト削減も継続している」
ドイツの『Bild(ビルト)』にそう語ったグロックは、次のようにF1に対するコメントを行った。
「大きな資金力を持つチームだけが上位となり、そのほかのチームは指をくわえて見ているしかない」
「F1のレースはかなり退屈にさえなってきているよ。そういうことは僕たち(DTM)では見られないことだ」
常にメルセデスAMGの2台がトップに立つ状態となっている現在のF1についてそう語ったグロックは、次のように付け加えた。
「セバスチャン・ベッテルの乗るフェラーリを除けば、あとは誰もトップにいる連中についていくことができないんだからね」